2017年6月8日 更新

Finance as Liberal Arts〜STAGEが掲げる「自由」と「余裕」〜

自由とは、好きなことだけしていられることではない。何もしなくていい状態や、お金が十分すぎる程ある状態でもない。 自由とは、「自ら方向を定め、そこに向かって自らの力で歩んでいける状態」のことを指す。 それが「自由」である。 つまり、やりたいことを自分で定め、他人に頼らずに自ら進んでいける状態こそが「自由な状態」といえる。

2015.4.1
余裕とは、危機にさらされていないことではない。自分が経済的に豊かな状態になっていることでも、心理的に豊かな状態でもない。

余裕とは、「自らが心理的・経済的に恵まれた状態をつくりだし、それを社会に還元できている状態」のことを指す。

つまり、自分が恵まれた状態になることではなく、正しい自分の知識と経験を使い、社会が必要としている価値を提供し、新しい文化をつくることこそが「余裕のある状態」といえる。

ただし、この自由と余裕を得るには、一定のハードルがある。

自由には責任がつきまとう。
余裕には寛容力が必要だ。

他人に依存しながら自由を得ることは不可能で、自立という責任のもとで、本当の自由が得られる。

自分だけ余裕がある状態を作ることは不可能で、自分の価値を社会に提供する器と寛容力で、本当の余裕が得られる。

人生のSTAGEを、自分自身だけで上げていくのはなかなか難しい。

人生のSTAGEは、5つにわかれている、と私たちは考えている。

STAGE3までは、自分の経験と学びだけで上がることもできるのだが、STAGE4以上になると、自分の経験と学びから上がるよりも、すでにそのSTAGEにいる人々の器の大きさを肌で感じ、引っ張りあげてもらうほうが容易だ。

つまり、自分の経験を、まだ経験していない人たちに教え、伝えていくことが、社会にとっての価値であるということだ。

それが社会にとって必要とされていない経験や、正しくない経験であれば、あまり価値がない。教えてもらいたい人も多くはない。逆に、だれもが経験できない経験、今の世の中で正しい答えを出している思考は、誰からも求められ、社会が必要とする。

最も価値が高いのは、言動、行動、結果、が一致した経験だ。この経験こそが一人の人間のSTAGEを上げる力となり、さらにSTAGEが上がったら、それを社会に還元することで、社会全体のSTAGEが高まる。

最良の教育とは、人が自分自身に与える教育である(byウォルター・スコット)

自分自身が教養を高め、教養によって高まった自分をさらに教育し直し、さらに教養を高めていく。その高まった自分の価値を社会に提供していく――そのスパイラルを創りあげることが、自分自身への最良の教育である。

それはしばしば、「自立心」「生きる力」「社会貢献」「成長」などという言葉に置き換えられる。しかし、その本質はこのスパイラルを創りあげるということである。

Finance as Liberal Arts.

これは、「お金の教養」と訳されるが、本質的には「お金」を軸にした考え方ではない。思考の器や生きる力を軸にしたうえで、これらが高まると、結果として、指標のひとつである「お金」に表れてくるということである。

短期的にお金を作る能力が高い人は、たくさん存在する。しかし、そのお金の量に見合うだけSTAGEが高まっていない場合、見栄のための支出が増えてお金がなくなったり、そのお金をひとりで抱え込もうとするあまり、結果的に他人に取られたり、さらにはバランス感覚を失い、横柄な態度になったりする。

一方、長期的にお金を持ち続けている人は、確実にSTAGEも高い。自分のためだけにお金を使わず、人の成長に時間やお金を使い、長期的に存在していく文化の承継にお金を使う。お金を作る能力と、お金を持ち続ける能力は、違うのだ。
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