2019.6.4
お金持ちが健康で長生きなのにはワケがある?
お金持ちほど健康、かつ長生きの傾向があることは、感覚的には広く知られています。先に触れた米国の研究結果では、健康保険加入率や就業率の違いは、平均余命には影響を及ぼさないことが判明しています。他方、喫煙・飲酒の嗜好やエクササイズの習慣、肥満度合いなどと平均余命とは、明らかに関連している実態が炙り出されました。つまり、健康状態とは、個々人の健康に対する意識・価値観により大きく左右される、と考えられる訳ですね。
人間とは、お金持ちになればなるほど、やりたいことや人生における選択肢が増えてくるものです。それらを後悔しないように全てやろうとすると、人生における健康な時間を延ばす必要があるのですね。このため、お金持ちほど、健康は人生における極めて有用な資産であることを知っています。加えて、お金持ちの場合、健康維持=投資である、と看做しているフシもあります。そもそも、心身共に健康でなければ、安定して高いパフォーマンスを発揮できませんし、重要な局面で正しい判断を下すことも不可能です。
やはり、健康でないとあらゆる機会損失に繋がることは確かなのですね。お金持ちほど、このことを肌感覚として理解している感じです。一方、経済的にゆとりがない方ほど、自身や家族の健康を気遣う余裕がなくなってしまう面は否定できません。必要なタイミングで医師に診てもらうことを躊躇ったり、アルコールやタバコに依存してストレス解消を試みたりなど、自らの健康という有限の資産を損ねるような思考・行動をとりがちになります。
お金持ちは健康維持がCPの良い投資だと知っている?
お金持ちほど、健康維持を投資と看做す傾向があることは先に触れましたが、確かにエクササイズや人間ドック、安全な食材の入手などにコスト・工数を惜しまない方が多い感はあります。実際、アスレチックジムやメディカルサロンに定期的に通うお金持ちは多いですし、一般健康診断よりも詳しい健診を3〜4カ月に1回程度の頻度で受けている方も珍しくありません。また、産地直送の有機野菜・米などの定期宅配サービスを使う方も多い印象ですね。
なぜなら、お金持ちは、健康維持や病気の早期発見にコストをかけた方が、病気が悪化してから高度な医療に大枚をはたくよりも、遙かにコストパフォーマンスに優れることを理解しているからです。マメに自身の身体の健康状態をチェックし、病気を早期発見して治療開始できれば、医療費もその分抑えることが可能になります。言わずもがな、健康寿命を延ばすことにも直結します。健康維持=投資と看做すことは、極めて合理的な考え方なのですね。まさに、質の高い人生・生活を送るための有効なリスクマネジメントです。
翻って、お金持ちではない一般層を眺めると、健康維持ではなく、健康を損ねた後にコストを重点投下する傾向を強く感じます。高額の医療費は言うに及ばず、医療保険、癌保険などの毎月の掛け金も、健康を失った後にフォーカスしたコスト負担(投資)です。昨今、医療保険や癌保険のカバー範囲・保険金額を充実させるため、プランを見直して、一層高額の掛け金を負担する方も見られます。発想を転換し、病気になる前にフォーカスしたコスト負担(投資)・リスクマネジメントを心掛けることも一考でしょう。
健康で綺麗な歯こそお金持ちの証?
そして、お金持ちほど、歯の健康維持にも人一倍気を遣う特徴があります。その方の歯を見れば、お金持ちか否かが判るほどです。歯の健康状態が悪いと全身病に繋がりかねない、というリスクを理解しているのですね。虫歯や歯周病の予防は、当然のリスクマネジメントですね。その上、美しく健康的な歯は他人に好印象を与えることができますので、お金持ちほど歯列矯正や、歯のクリーニング・ホワイトニングにもコスト・工数をかけるものです。良い歯並びは口元の好印象のみに留まらず、顔の輪郭全体を引き締めてくれますし、綺麗な笑顔はセルフブランディングの観点からも有効です。