2019年5月7日 更新

富裕層マーケティングで知っておくべき3つの消費行動とは?

富裕層マーケティングで失敗する場合、富裕層の消費行動を理解できていないケースがほとんどです。景気の良し悪しを問わず、富裕層の消費意欲は一般層よりも遙かに旺盛です。現在の日本の富裕層(超富裕層+富裕層)は130万世帯近いと考えられ、極めて魅力あるターゲットなのです。

さらには、費用の累計と転売価格の差分は利益として計上可能であり、資産運用(投資)の要素すらあります。例えば、自ら使う乗用車の購入であっても、富裕層であればこそ、このようなことを多面的に検討しながら決断を下すケースが多いのですね。お金回りが良いはずの中小企業経営者(オーナー)が、敢えて法人名義で購入した4年落ちの中古メルセデスなどを愛用していたりしますが、この辺りに理由があります。しかも、4ドア・セダンで、濃紺、黒、灰色などの地味なボディカラーが多数派だったりします。
いずれにせよ、富裕層はその属性ゆえに、実用品であれ嗜好品であれ、節税、もしくは投資の要素を持つ消費を好む傾向が強くなります。つまり、消費を節税か投資に転換できるストーリー性を売り手から提示できると、富裕層の需要を喚起しやすくなるのです。例を挙げれば、子や孫にも引き継げて、高額な相場で転売可能なビンテージ物のコインや高級腕時計、長期運用できて譲渡可能な保険商品、所有地でのアパート建設などは、消費を節税や投資に転換できるストーリー性を示しやすいですね。

Kenneth S

総合商社のIT戦略担当からIT系ベンチャー企業の経営補佐などを経て、現在は海外在住の個人投資業。時折、物書きもしている。
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