2019年7月5日 更新

今注目の「食育」に関する資格9つ!自分に合った資格の選び方

政府が国民運動として推進する「食育」は、農水省の調査によると国民の4分の3以上が関心を持っています。食育関連の民間資格は乱立気味ですが、うまく選べば仕事に役立ったり、肩書を活かして食育セミナーの講師の声がかかり、報酬が望めるかもしれません。

2019.7.5

国民の4分の3以上が「食育」に関心あり

「食育」という言葉がよく聞かれますが、 その意味をご存知ですか?
 2005年7月に施行された「食育基本法」の前文では「様々な経験を通じて『食』に関する知識と『食』を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てる」と定義されています。食育で学ぶ内容には、健康と栄養、調理法、食事のマナー、食習慣、食文化、食糧の生産や輸出入、食の安全・安心から最近問題になっている食品ロスまで、幅広い分野が含まれています。
政府は食育を国民運動として推進し、現在は2020年度まで「第3次食育推進基本計画」を実施中です。その重点課題は「若い世代を中心とした食育の推進」「多様な暮らしに対応した食育の推進」「健康寿命の延伸につながる食育の推進」「食の循環や環境を意識した食育の推進」「食文化の継承に向けた食育の推進」となっています。
農林水産省は毎年12月に「食育に関する意識調査」を実施し、翌年春に報告書を公表しています。2019年3月公表の最新の調査結果では、食育に「関心がある」38.9%、「どちらかといえば関心がある」37.2%で、合わせて76.0%と4分の3以上を占めました。たとえ食育という言葉を使わなくても、食への関心、食を教えることへの関心は国民の間でけっこう高い、と言ってもいいでしょう。

「食育」に関する民間資格 9つ

食育も教育の一つですから、「教わる人」と「教える人」がいます。「教わる人」は幼児、小・中・高校生、学生、社会人、主婦、高齢者などさまざまです。
政府が「国民運動」と言うように、まさに全国民が対象です。
一方、「教える人」には、教職免許のような公的な資格はありませんが、「食育」の名がついた民間資格は乱立しています。主なものだけで「食育アドバイザー」「食育インストラクター」「食育指導士」「ジュニア食育マイスター」「食育メニュープランナー」「食育スペシャリスト」「食育コミュニケーター」「食育デザイナー」と8つもあります。
「食生活アドバイザー」も食育を教える資格とみなされています。それぞれについて認定団体と取得方法、簡単な特徴をまとめました。
●1.食育アドバイザー(日本能力開発推進協会)
通信教育約3カ月/広く浅い基礎知識が中心で取得しやすい

●2.食育インストラクター・プライマリー(日本食育インストラクター協会)
通信教育約6カ月/料理評論家の服部幸應氏が監修

●3.食育指導士(日本食育協会) 
講習1日/幅広い世代に食と健康の知識を教えられる

●4.ジュニア食育マイスター(日本野菜ソムリエ協会)
通信教育約1年/正しく食品を選ぶ力を認定する資格。内容が幅広く講習は約1年間に及ぶ

●5.食育メニュープランナー(みんなの食育)
通信教育約6ヵ月/年代や体調に合った的確なメニュー提供を目指す

●6.食育スペシャリスト(みんなの食育) 
通学約4カ月/現場で食育の企画やメニューを作成できるスキルを認定

●7.食育コミュニケーター(日本食育コミュニケーション協会) 
通信教育2日間/食育活動を推進できる人材を育てる

●8.食育デザイナー(日本食文化環境協会) 
通信教育2日間/農業や畜産の現状まで、食に関して包括的に学ぶ

●9.食生活アドバイザー3級(FLAネットワーク協会) 
通信教育約4カ月/食生活に関する総合的な知識があり的確なアドバイスができることを認定
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