自分に合った資格の選び方 どんな資格が向いている?
ここで挙げた9つの資格は、「食育指導士」のように1日だけの講習(受講費1万円)で取れるもの、「食育コミュニケーター」「食育デザイナー」のように2日間の通信教育で取れるものから、「ジュニア食育マスター」のように約1年の期間と10万円近い費用がかかるものまであります。
人気があるのは事前の知識がゼロでも幅広く学べて指導もていねいという「食育アドバイザー」で、期間は通信教育約3カ月で、受講料は3万8,880円、受験料は5,600円です。とりあえず食育アドバイザーを目指し、その勉強で得た知識を活かして他の資格に挑戦するというステップを踏む人もいるようです。
仕事が忙しいけれど、試しに一つか二つの資格を取ってみたい人は1~2日で取れる資格がいいでしょう。「食育指導士」は1万人以上の人が取得しています。
調理師など食生活に直結した仕事をしている人は、メニューを考えるのに役立つ知識が学べる「食育メニュープランナー」「食育スペシャリスト」が向いています。ビジネスで食に関わっている人は、食の社会的背景が学べる「食育デザイナー」「食育コミュニケーター」なら通信教育2日間で費用も5万円以内ですみ、それで学んだ知識が業務で役立つかもしれません。
民間資格は、それがないと食育を教えることができないわけではありませんが、セミナーの講師を引き受けて報酬を得たいという人は資格取得まで3ヵ月以上かかる「食育アドバイザー」「食生活アドバイザー」「食育インストラクター」「ジュニア食育マイスター」あたりがほしいところです。資格名が講師の肩書になります。SNSなどで食育の情報をまめに発信していたら、思わぬところから声がかかってセミナーなどで教えるチャンスに恵まれるかもしれません。