2017年12月20日 更新

〈井上英明〉形あるものはなくなる、自分が身につけた“こと”だけが資産 〜成功より成長にこだわる、井上英明の飽くなき探究心

「花や緑に囲まれた心ゆたかな生活を」を基本理念として、花や緑に囲まれた心ゆたかなライフスタイルを提案するフラワーショップ「Aoyama Flower Market」を経営している井上英明さん。経営と人生の軸に「Elevation (エレベーション)=自己の成長」を掲げ、ストイックなまでにご自身の成長を追求する井上さんのこだわりのライフスタイルと人生への投資についてお話をお聞きしました。

神原
人生における「資産」について、読者の方々は高い関心をお持ちです。ビジネスにおいても、プライベートにおいても、さまざまなご経験を積んできた井上さんにとって「資産」とはどういったものなのでしょうか?

井上
資産とは、「自分の中に貯めていくもの」だと思います。
家が火事になれば、そこにあるものは燃えてしまいますが、心の中に植えつけたものは、泥棒が来ても持っていけません。つまり、無くならない。それが最高の資産ではないでしょうか。
どこに行っても生きていけるようなものを、自分の中に蓄えておくことが、本当の資産で、外にあるものや、形のあるものではないと考えています。

30歳の井上英明に贈るメッセージ

神原
井上さんはきっと30歳のときも、すごく自己の成長にこだわって毎日を過ごしていたと思いますが、もし今、30歳当時の自分に会ったら、どんなメッセージを贈りますか?

井上
30歳というと結婚して2年目。仕事ばかりでした。朝から市場へ行って、帰って来るともう深夜・・・という生活で、当時の長女の雛祭りの写真の日付は3月3日ではなくて、全部3月4日でしたね。僕の妻は「家族の時間が大事」という考えで、子供の時間を僕に合わせてずらしてくれていました。こういう配慮には感謝しています。
とにかくあのころはがむしゃらにやっていましたので、本当はもう少し、力を抜いても良かったのかもしれません。でも、がむしゃらにやらないと力は抜けません。
30代はとにかく下手でいいからもっともっとがむしゃらにやって、パンパンに膨れ上がって、足し込んでいけ。ある時期になったらそれを抜き出していって、シンプルになってきて、いい感じになるから、と言いたいと思います。

神原
ほんとうにいつも真剣に、ご自身の成長を追求されている井上さん。さまざまな出会いやチャレンジのすべてが自己成長につながっているということ。そして、一つ一つのプロセスに楽しみながらこだわることの大切さを教えていただきました。本日はどうもありがとうございました。

(本記事は、2012年03月28日にファイナンシャルマガジンに掲載されたものを再掲載しています)

井上 英明さん 株式会社パーク・コーポレーション代表取締役

1963年佐賀県生まれ。87年早稲田大学政治経済学部卒業後に渡米。ニューヨークにて大手会計事務所に入所。帰国後、88年12月に株式会社パーク・コーポレーションを設立。89年よりフラワービジネスに参入し、『Aoyama Flower Market』をオープン。その後、03年にフラワースクール『hana-kichi(ハナキチ)』、11年にフレッシュハーブティーと花や緑に囲まれた空間を体感して頂く『Aoyama Flower Market TEA HOUSE』をオープン。全国に96店舗(2015年2月末現在)を展開している。 13年には、グリーンを活かした空間デザインを手掛ける『parkERs(パーカーズ)』を設立。趣味はトライアスロンで、08年にトライアスロンの普及を目指し株式会社ATHLONIA(アスロニア)を設立、取締役就任。09年ポーター賞受賞。
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