2019.7.29(2021.7.1更新)
富裕層が別荘を所有する3つの大きな目的とは?
富裕層が別荘を所有する理由を一言で表せば、「非日常空間にステイすることによりもたらされる費用対効果の高さ、」これに尽きます。具体的な理由は、以下のようなものです。
・思考の切り替え
自然豊かな非日常的空間にステイすると、五感が研ぎ澄まされて、思考を切り替えるのにも有用です。富裕層には日々重要な決断を繰り返すエグゼクティブも多いですが、日常の雑音をシャットアウトし、自身や心を許せる人間とだけ向き合う時間が、新たな気付きや閃きを生む助けにもなります。
・身体とメンタルのリセット
立場上ストレスに日々さらされることも少なくない富裕層は、心身をリラックスさせるため、自然豊かで意識レベルの高い人間が集う別荘地で過ごす時間を捻出します。自然の中を歩いたり、他の別荘族と旧交を温めたりする時間は、貴重な非日常の経験となりますから、リフレッシュには効果的なのですね。
・良質な人的ネットワークの構築・維持
実はこの点も相当重視されます。富裕層ほど人的ネットワークを大切にするものです。反面、質の悪い人脈との繋がりは忌避されます。その点、高級別荘地であれば、その場に相応しい富裕層が集っており、ある種の属性・身分の証明にもなります。
別荘地に集う富裕層同士の繋がりは、ホームパーティーや近隣レストランでの会食、ゴルフやクルージング、フィッシングなどのアクティビティを通して深められるケースが多いです。別荘地での良質な人的ネットワークは、本人達のビジネスに発展する可能性があるのみならず、配偶者同士や子供・孫世代同士にも拡がる貴重な人的資産ともなります。
私の実家は全くの一般家庭でしたが、夏休みを過ごす葉山や箱根(いずれも神奈川県)では、普段の遊び友達とは異なる「夏の仲間たち」がいました。一部の人間は社会人になってからも繋がりがあって、子供時代の大切な夏の思い出になっています。