それでも、小金持ちクラスにまでこの動きが拡大することはあり得ません。なぜなら、シンガポールは基本、働かない外国人が長期的に生活できるビザを発行しないためです。例えば、GIP(グローバル・インベスタープログラム)と呼ばれる、投資家としてシンガポールの永住権を申請する要件を見てみましょう。
・250万シンガポールドル以上を新規事業か、既存事業の拡大に投資すること
・もしくは、250万シンガポールドル以上をシンガポール政府指定のファンドに投資すること
・もしくは、250万シンガポールドル以上をシンガポール政府指定のファンドに投資すること
つまり、約2億円をキャッシュでポンと支払える超富裕層クラス並みの経済力がなければ、投資家としてシンガポールの永住ビザを取得することは不可能、ということです。敢えて年収で言えば、1億円をクリアして初めてシンガポールが移住候補地となる感じでしょうか。ちなみに、先に米朝首脳会談が行われたセントーサ島は、シンガポールでも超富裕層が住まう別天地で、年収1億円超で当然という感じのエリアです。車はRolls-Royce、Bentley、Ferrariで当たり前、MercedesやBMW、レクサスなんて大衆車という感覚ですね。
お金持ちの国はどこ?日本は台湾にも抜かれランキング外へ転落?
「お金持ちの国」と聞いて、どこを連想しますか。オイルダラーで潤うドバイやカタールでしょうか、それともカジノが盛んなマカオやモナコでしょうか。比較の基準次第で、世界の「お金持ちの国」ランキングは異なります。いずれにせよ、日本は既に「お金持ちの国」とは言い難いのですね。