2019.9.5
社員のモチベーションを上げる責任は経営者・リーダーに?
社員・メンバーのモチベーションとは、仕事への「動機付け」であり、自発的行動を促す要因と考えられます。「意欲」や「やる気」と捉えれば良いでしょう。「動機付け」には大きく分けて2種類があります。「内的報酬」と言われる、仕事の達成感・やり甲斐・自己の成長などと、「外的報酬」と言われる、昇進・昇給・賞与などですね。
モチベーションが高い社員は、上長やリーダーに指示されて受動的に仕事に取り組むのではなく、自ら主体的に業務を改善するなど、業績を上げるために心血を注げる状態になっています。言わずもがな、組織へのLoyalty(ロイヤリティ・忠誠心)も高く、自社と顧客双方に対して大きく貢献できる傾向が強いのです。つまり、社員の能力+モチベーションでパフォーマンスは最大化される訳です。
翻って、モチベーションが低い社員は、仮に能力自体は高くてもパフォーマンスが上がらないですし、社内ニートのようになって悪い「気」を発し、チームの士気まで下げてしまいがちです。ここから考えれば、社員のモチベーションを上げる責任は、経営者・リーダーサイドにこそあると言えるのですね。
社員のモチベーションを上げることは難しくない
社員・メンバーのモチベーションを上げる方法は、実際はシンプルであり、決して難しいものではありません。的確な「動機付け」方法を経営者・リーダーが心得るだけで、社員のモチベーションを上げることが可能になります。ただし、経営者・リーダーがモチベーションを上げる動機付けの「選択」を誤ってしまうと、却って社員・メンバーのモチベーションを下げてしまう結果となりますから、ここは要注意です。
都内で10年以上にわたり、主に中小企業向けの経営コンサルティングサービスを提供する企業の調査などによると、社員のモチベーションを上げる効果的な「動機付け」は、以下のような順位のようです。これは、複数のIT系ベンチャー企業などで経営補佐の立ち位置にいたことがある私の知見から見ても、納得してしまうものですね。
1.経営者・上長との良好な関係
経営者や上長から頼りにされ、かつ気にかけてもらえていること。一人の人間として、キチンと受け容れてもらえている実感があること。
2.経営者・上長による行動管理(目標・評価・育成)
経営者や上長から目標を提示され、仕事振りやパフォーマンスが正当に評価されること。人材として期待され、育てられている実感があること。