2019.8.2
起業の一番最初の段階で助けてくれる投資家
「起業したい」と志して、事業プランをあれこれ考えて、「これならいける。自信がある」と思っても、資金が調達できなければ何もできません。自分で起業資金を貯めて、あるいは親族や知人、友人から借りても、それだけでは足りないものです。事業を起こした日から、会社を設立するにも、オフィスを借りるにも、人を雇うにも、必要なものを揃えるにも、数十万円から百万円を超える単位のお金がどんどん出ていくからです。
金融機関も、お役所の起業支援制度も、ベンチャーキャピタル(VC)も、事業計画書の紙一枚だけではお金を貸してくれないものです。クルマにたとえれば、ガソリンの供給は走り出してからです。しかし、最初にクルマに一定の量のガソリンを入れておかなければ、エンジンはかけられません。
起業志望者が最初にビジネスというクルマのエンジンをかける時、必要なガソリン(資金)を供給するのが「エンジェル投資家」という存在です。ほとんどの場合、起業してスムーズに走り出せるかどうかは、エンジェルから十分な資金を得られるかどうかにかかっていると言っても過言ではありません。
エンジェル投資家はおおむね、次のような特徴があります。
・融資ではなく株主になる「出資」で、資金の計画的な返済や利子は求めません
・金額は数百万円から多くて2,000万円程度
・エンジェル投資家の多くは起業経験があり、必要なアドバイスや忠告をしてくれます
・法務や税務や知財や貿易事務などの専門家を紹介してくれることがあります
・金額は数百万円から多くて2,000万円程度
・エンジェル投資家の多くは起業経験があり、必要なアドバイスや忠告をしてくれます
・法務や税務や知財や貿易事務などの専門家を紹介してくれることがあります
起業志望者にとっては、頼りになる味方でしょう。でも、起業資金をポンと出してくれるエンジェル投資家は、いったいどこにいるのでしょうか? そのオフィスに看板など出していません。職業別電話帳にも載っていません。広告や宣伝は行っていません。
エンジェル投資家へのアプローチのしかた
エンジェル投資家は優れた起業プランを持つ起業志望者との出会いを求めていますが、待っていてもその人はやって来ません。自分で探して、見つけなければなりません。
見つける方法は次のようなものがあります。
見つける方法は次のようなものがあります。
・人づてで紹介を受ける
前職の人間関係や大学の同窓会など、ルートはいろいろあるでしょう。連絡先を教えてもらったらお声がけを待たずに手紙やメールで直接連絡し、事業計画書を持って会いに行くぐらいの積極性がほしいところです。
前職の人間関係や大学の同窓会など、ルートはいろいろあるでしょう。連絡先を教えてもらったらお声がけを待たずに手紙やメールで直接連絡し、事業計画書を持って会いに行くぐらいの積極性がほしいところです。
・ビジネス交流会やイベントへの参加
ビジネスパーソンの人脈づくりを目的に商工団体や自治体、地方銀行などいろいろな団体・企業が有料で開催しています。そこで「今度、こんなビジネスを始めるつもりです」と簡単なプレゼンをしたら、エンジェル投資家とのコネクションができるかもしれません。
ビジネスパーソンの人脈づくりを目的に商工団体や自治体、地方銀行などいろいろな団体・企業が有料で開催しています。そこで「今度、こんなビジネスを始めるつもりです」と簡単なプレゼンをしたら、エンジェル投資家とのコネクションができるかもしれません。