2019.4.19
お金持ちの生活は家での自炊が基本?料理上手率が高い?
お金持ちの家での生活と聞くと、ホームパーティや、ホテル・高級店での外食など、贅沢な食事を楽しんでいることをイメージする方も少なくないでしょう。ところが、実際のお金持ちの家での食事は質素、かつ健康的な場合が圧倒的に多いものです。もちろん、普段は自炊が基本になります。しかも、お金持ちの家はホームパーティ慣れしているためか、料理上手の方が多い印象ですね。
素材としては有り触れた野菜や肉などを使っても、お手製のソースを作ったり、家庭菜園で育てた野菜やハーブを添えたりなど、それぞれの家でコダワリが見られます。私の都内在住時代、かつて外務事務次官まで務められた某氏のお宅にお邪魔したことがありました。夫人が作ってくださった玉子焼きの美味しさに感動した記憶があります。イリコ出汁からご自分で取られたそうで、高級割烹の板前さんも顔負けの上品な味、つい甘えてお代わりまで作っていただきました。当時のご夫妻は齢(よわい)70を大きく超えておられましたが、家での日常はシンプルな和食が中心でした。
健康管理と無意味な出費を抑えるために、普段の生活では栄養バランスを考えて自炊するお金持ちの家は多いのです。料理上手が多いお金持ちの家では、冷蔵庫の有り合わせの食材でサッと美味しい手料理を作ったりなど、日常茶飯事です。敢えてビジネス視点で眺めれば、現状持っているリソースを段取りよく最大限に活用し、最大のリターンを得る、という訳ですね。ビジネスの場だけではなく、お金持ちの家はプライベートな生活でも無意味な浪費がありません。
お金持ちの家は家事代行サービスを効果的に使う?
お金持ちの家は自炊の生活スタイルが多いことは上でも触れましたが、反面、家事代行サービスを効果的に使うことも特徴的です。ビジネスやプライベートで慌ただしくしていると、「人と会う」「読書する」「勉強する」「エクササイズする」などの時間を生活の中で十分に確保することが難しい場合が多くなります。お金持ちにとって、これらは自分への投資ですから、必要ならば家事代行サービスを使っても時間を捻出する傾向があるのです。
家事代行サービスの利用は、最も貴重な資源である「有限の時間」を買う行為になる訳で、お金持ちの家にとっては、意義ある投資と看做されるのですね。ちなみに、今や家事代行サービスは、安い業者であれば1時間当たり2,000〜2,500円程度で利用可能です。スタッフの交通費を負担するにしても、1日1,000円もしないでしょう。仮のお話、毎週1日2時間お願いするとして、1カ月当たり2万〜2万数千円の負担で済んでしまいます。お金持ちの家でなくとも、家事代行サービスは日常生活に十分採り入れることが可能なものです。
予てホリエモンがTwitter上で、「共働きの家で家事代行サービスを使わない生活なんてあり得ない」というような趣旨の発言をして、一部から顰蹙を買っていたことがあります。しかし、近頃の家事代行サービスの利用コストを見る限り、ホリエモンの言い分にも納得できるものがありますね。ちなみに、都心部などでは、家事代行サービス付きのマンションも存在します。余談ですが、私の前社では、しばしば管理職などが入居してお世話になっていました。
お金持ちの家での生活は光熱費に敏感で健康的?
そして、お金持ちの家は、日々の生活での光熱費(電気代、ガス代、灯油代など)には敏感なケースが意外に多いものです。冷暖房の点けっぱなしなどは以ての外、基本は来客時のみの使用とすることも珍しくありません。その代わりに、ブラインドや簾を効果的に使ったり、風通しの良い家、陽当たりの良い家に入居したりなど、無意識に快適な生活を送る工夫をしていたりします。
なぜならば、お金持ちの家にとって、大きな光熱費の負担というものは、意味あるお金の使い方とは決して言えないからなのですね。言わずもがな、在宅時のテレビ点けっぱなしなどもあり得ません。その上、過剰な冷暖房の使用は、外出時の極端な寒暖差に身体を晒すことになり、健康にも悪影響を及ぼします。健康を損ねる生活を送ることは、お金持ちの家にとっては機会損失を招くこととイコールであり、忌避されるべき事柄です。お金持ちの家ほど、家族の健康面に気遣う生活を送っているケースが多いのは、そのためなのです。
一方で、経済的に厳しい家ほど精神的なゆとりもなくなり、家族の健康面への気遣いは二の次、三の次の生活になってしまいがちです。極端な設定温度で冷暖房をかけっぱなしにしたり(逆に、必要なのに冷暖房を使わないケースも)、見ていなくてもテレビを点けっぱなしにしたり、特定の安い食材ばかりを使った食事を繰り返していたり、飲酒量・喫煙量が多かったりなど、不健康なことは枚挙に暇がありません。