SNS上でも「私は西野さんのことが好きだから、西野さんのことを思って、ぜったいにこうしたほうがいいんです」と、聞いてもいないのにアドバイスを押し付けてくる人もいるのだとか。最近はSNSで上から目線のアドバイスを送る行為を「クソリプ」の一種と扱うようになっていますが、まだまだ善意に満ちた批判を見かけることは多い気がします。
「自分は今、良い事をしている」と思っているときは思考停止に陥りがち。それが本当に相手のためになっているのかどうか、理性を働かせて考える必要があると注意喚起しています。
機械の代わりを進んでやりたがるバカ!
堀江氏は誰もが認める合理主義者ですが、大炎上した「寿司職人に修業は必要ない」発言に代表されるように、合理化を主張した結果、反発を招くこともしばしば。しかし、彼の考えでは「ちょっとくらい非効率でも、人間がやる温かみを大事にしたいんですよね」なんて言うやつこそ「バカ」。
例えば、いまさら「洋服を洗濯機で洗ったら人間味がない、手と洗濯板で洗わないとダメ」」という人はさすがにいないですが…もしいたとしたら、堀江氏は「あー洗濯機になりたいんだな、自分から洗濯機になりたい変わった人だなと思う。」のだそう。
テクノロジーに抵抗を示す人たちは、言い換えるなら機械になりたい人達。それが経営者なら、人間を機械扱いしたい人たちと言うことができます。これは非合理的であると同時に反人間主義。テクノロジーを否定する人こそ人間を否定しているという鋭い指摘に反論できる人はいるのでしょうか?
にわかを否定するバカ!
イベントや作品が話題になると必ず現れる「にわかファン」。ネガティブな言葉として広く使われていますが、西野氏の考えはむしろ逆。にわかファンたちは知識があるわけではないのに、その魅力を直感的にとらえカルチャーを盛り上げる貴重な存在。これを否定することは自分が応援している文化を殺すことに他ならないと言います。
一人がひとつの仕事を全うする時代が終わるとされる今、「にわか」であろうと様々なことに挑戦した経験がより重要になってくるのだと言います。
「こんな人いるわ~」と共感しながらも目からウロコが落ちる主張の数々に納得。かつての炎上発言の裏で考えていたことも知ることができ楽しめました。
本音が言えない人は必見!堀江貴文流「本音で生きる」術
堀江貴文氏の著書『本音で生きる』。堀江氏と言えば2017年に上梓した『多動力』が1年余りで30万部超えのベストセラーを記録したのも記憶に新しいですが、『本音で生きる』は2015年の初版から足掛け3年で30万部超え。『多動力』に劣らぬロングセラーとなっています。