2019.1.11
東西に広がる国土の中で、最も発展を遂げている都市が人口約1,200万人を有する首都・モスクワです。政治の中枢を担いながらも歴史的建造物などの観光名所が多く、クレムリン(宮殿・城塞)は世界遺産にも登録されています。
そこで今回は、いつかモスクワで暮らしてみたいという人のために、実際に暮らす上で必要な生活費などを紹介します。一カ月あたり一体どのくらいのお金が必要なのか? 日本の暮らしとどんな点が異なるのか? 今後の人生設計の参考にしてみて下さい。
(※ 記事では、1ルーブル(RUB)=1.6円として計算しています)
(※ 2018年 年末時のレート)
(※ 2018年 年末時のレート)
市内のほとんどは集合住宅
モスクワで住まいを探す場合、ほとんどがアパートやマンションといった集合住宅となります。一戸建ては、市外の農村地域まで行かない限り、あまり目にすることはありません。
一人暮らしのアパートを借りる場合、30,000ルーブル前後(約48,000円)が相場となります。これが、広めの1LDKや2DKとなると、40,000ルーブル前後(約64,000円)に。新しいマンションや中心部に近い物件となると、日本の都心部とあまり変わらない値段となります。
一方で、多くの物件は家具や家電が付いており、水道・光熱費は日本と比べて安く済みます。“極寒”というイメージから、真冬の暮らしが不安になるところですが…多くの集合住宅ではセントラルヒーティング(全館暖房・中央暖房)が主流となっており、室内で生活する分に関しては心配ありません。
これは、各部屋ではなく、建物全体を暖めることで、効率よく室内の温度を上げる仕組みです。氷点下となる日も多いモスクワですが…真冬の室内でも半袖だけで過ごしてしまう住民も少なくありません。
また、現代人が居住する上で欠かせない通信費ですが、ロシアは世界有数の安さを誇ることで知られています。各社によってプランは異なりますが、インターネット回線は毎月350ルーブル(約560円)程度で済ませることが可能です。
交通は格安で便利
市内は地下鉄・バスなどの公共交通機関が発達しており、いずれも「トロイカ」という共通ICカードで利用することができます。