2017年12月20日 更新

〈大谷真樹〉ベンチャー経営者から大学学長へと転身「ビジネス人材の育成で地域社会に貢献したい」

ベンチャー経営者から大学学長へと転身「ビジネス人材の育成で地域社会に貢献したい」 サラリーマンを経てインターネット調査会社を起業。その会社を成長させてヤフーに売却するというサクセスストーリーを歩んだ大谷さん。現在はビジネスの現場から一転し、大学の学長として奮闘されています。大谷さんに、学長になった狙いやお金についての考え方をお聞きしました。 サラリーマンを経てインターネット調査会社を起業。その会社を成長させてヤフーに売却するというサクセスストーリーを歩んだ大谷さん。現在はビジネスの現場から一転し、大学の学長として奮闘されています。大谷さんに、学長になった狙いやお金についての考え方をお聞きしました。

大谷
実は失敗した投資もあります。湘南に自宅を買ったことです。
会社を売却した時だったので、調子に乗っていたのかもしれません。私と妻の両親も含めた8人家族なので、それに合わせた建物と敷地を買いました。
しかしよく考えてみれば、何年かしたら子供は出て行き、親は亡くなります。その時に広い家は持てあますことになりますよね。これは非常に効率が悪い。
それなら賃貸マンションを数部屋借りて、不要になった順に契約解除していく方がよかったかと思っています。

神原
ライフステージによって家族の構成人数は変わることを考慮せずに、その時点の状況に合わせた投資をしてしまったと。

大谷
人生最大の判断ミスだと思っています。
自分は意志決定のなかで、「やらないこと」を決めるのを最優先にするようにしています。そうすると、やるべきことも明確になります。
それと同じように「持たないもの」も決めています。自宅は持たないものに分類するべきでした。

神原
「やらないこと」を決める。私はそれができなくて苦労しています。

大谷
アイゼンハワー・マトリックスというのをご存じですか?
目の前にあるタスクを、「自分が今すぐやる」「スケジューリングする」「人に任せる」「やらない」の4つに分類するというものです。
これで整理するとすごく楽に、やらないものが決められます。スマートフォンのアプリにもありますよ。これを利用して、持たないものも決めると、身の回りがスッキリすると思います。

チャレンジする人を応援し、自分も常にチャレンジしたい

神原
今後の展望を教えてください。

大谷
大学の改革は残り5年半で成し遂げて、引退します。その時点で57歳になりますが、そこからはアスリートを目指します。
そのためにまず泳げるようになって、来年、トライアスロンに挑戦する予定です。またフルマラソンや、フランスでの800kmを走る自転車の大会にもエントリーしています。
そうこうしながら、60代後半でもバリバリにレースをやっている、そういう爺さんになりたいと思っています。
アスリートというのは挑戦者の象徴ですよね。だから格好良くて好きなんです。チャレンジする人を応援したいし、自分も常にチャレンジしていきたいと思っています。

神原
大谷さんの教育への挑戦によって、たくさんの人材が輩出されるのを楽しみにしています。ありがとうございました。

(本記事は、2012年11月14日にファイナンシャルマガジンに掲載されたものを再掲載しています)

大谷 真樹さん 八戸大学学長

〈プロフィール本文〉 1961年八戸生まれ。学習院大学経済学部卒業。民間企業勤務を経て、市場調査会社(ヤフーバリューインサイト、現 マクロミル)を創業し、業界2位に成長させた。2001年、『アントプレナーオブザイヤースタートアップ部門優秀賞』を受賞。2008年に八戸大学客員教授、2010年に八戸大学・八戸短期大学総合研究所所長・教授、2011年に八戸大学学長補佐に就任。 大学では「市場調査論」「ベンチャービジネス論」「イノベーションマネジメント」等の科目を担当し、総合研究所では社会人講座「起業家養成講座」の主任講師を務めている。 http://www.hachinohe-u.ac.jp/
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