2019年2月2日 更新

目標達成のコツ!行動経済学にみる挫折しない目標の立て方

1年の始まりに目標を立てたり、新しく何かに取り組む方は多いことと思います。最初は張り切っていても、だんだんと目標達成の道のりが遠のき、挫折することも多いもの。その原因の解決法、1年間を乗り越えるヒントが行動経済学にあります。

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2019.2.2

行動経済学で目標達成をスムーズに

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資格の取得、夢に向けた目標など、誰しも達成したいことが一つはあるでしょう。目標は最初に立てた段階から実行を重ね、達成に近づくほど内容が具体的になっていくはずです。
初期の段階から計画をしっかり立て、スケジュールをイメージすることは有効です。しかし、初期の頃にはなんとなくのイメージで走り出してしまい、途中で放棄して挫折(計画の延期)をすることも少なくありません。
挫折しないために、行動経済学の法則を知っておくことは、目標達成への近道になります。

そもそも、目標を達成できないのは怠けているからではなく、計画を楽観視しすぎていることに原因があります。
人間は、時間や予算などを過小評価する傾向があり、これを行動経済学では「計画錯誤バイアス」と呼びます。

ビジネスの現場でも、プロジェクトの完遂までに、予想以上に時間や予算がオーバーしてしまった経験は誰しもあるはずです。
「このままでは達成できない」とあえて緊張感や危機感を持つことも、時には有効です。とりわけ時間に関しては、予想に反して大幅に遅れる事例が多いのです。
ポイントは、時間を多めに見積もることよりも、遅れないように時間管理を徹底すること。多めに見積もっても、「まだこれだけの時間がある」とリミットが先延ばしされるだけです。

時間は短ければ短いほど管理が楽です。「今日は時間オーバーしてしまったから、明日で挽回しよう」などと、短期間での修復が可能なのです。

「現在志向」のクセを理解する

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先の未来よりも現在を優先するのが人間のクセです。行動経済学では「現在志向バイアス」と言い、さまざまな指標に利用される行動パターンとして知られています。

貯金をしようと決意しても、結局今月も使い果たしてしまい、来月から始めようと意気込む、これを繰り返すのと同じです。目の前のケーキに目がくらんで、ダイエットがなかなか始まらないのも、これに当てはまります。
ここでも大切なのは、今を優先したり、目先の利益を追い求める傾向がある、という自分のクセを理解しておくこと。知っているのといないのとでは、後々大きな差を生むかもしれません。

この傾向を利用する方法としては、大きな年間目標を立て、それに合わせた月間目標を決める。では、達成するために今日やるべきことは?と逆算する考え方です。
1日単位の小さな目標であれば、クリアするのもそれほど苦ではないはずです。それが達成できない日が何日も続くようであれば、目標が高すぎるという認識もできます。
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長谷川 チエ 長谷川 チエ
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