目標達成のコツ！行動経済学にみる挫折しない目標の立て方

1年の始まりに目標を立てたり、新しく何かに取り組む方は多いことと思います。最初は張り切っていても、だんだんと目標達成の道のりが遠のき、挫折することも多いもの。その原因の解決法、1年間を乗り越えるヒントが行動経済学にあります。

もちろん、今を楽しむことも重要です。目標達成を苦痛に感じてしまっては意味がありません。

今日を思いっきり楽しみつつも、何か未来につながる行動ができれば、きっと充実した毎日が送れるのではないでしょうか。

折れない「意志力」を磨く

近年、「意志力」という言葉を耳にする機会も増えてきました。

強い意志の先に、目標達成が見えてくる。しかし想定外のことが起きると、人は意志力を欠いてしまいます。目標達成のために意志力を見失わないことはきわめて大切です。

意志力を鍛える方法の一つに、事前に失敗を想定しておくことが挙げられます。これを「プレモータム・シンキング」と言い、医学用語から転じてビジネスの場でも使われるようになってきました。

目標に向かう段階で、きっとこんなトラブルがあるだろう、困難にぶつかるだろう、といった予測はある程度できるものです。

危機管理予測は、マイナスイメージを持つのではなく、こうなった時はこう対処しようなどと、むしろプラスに働かせるための行動です。

それにより、計画外のことにも柔軟に対応できる力がつきます。さまざまな困難が待ち受けていようとも、それも想定通りだと認識することで、意志力を失わずに前進できるのです。

行動経済学は、合理的には説明のできない、人間の行動に着目した学問です。合理的行動ができず、感情に流されやすい私たちは、目標達成までにさまざまな誘惑に出会います。

その行動すらも楽しみながら、夢に向かって前進することを、筆者自身も目指しています。

「今年はこれを達成したい」「こんな自分になりたい」というイメージを持ち、できることを着実に進めていく。その積み重ねこそが、目標達成への一番の近道となるのではないでしょうか。