2017年8月23日 更新

「お金」を人生の味方に変える3つの力

「お金とは、夢を実現できるツール。(辻 庸介)」

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2017.3.20
ソニーの経理部門からキャリアをスタートし、証券会社勤務や米国留学を経て起業。自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」や、ビジネス向けクラウドサービス「MFクラウドシリーズ」など様々なお金のサービスを世に提供する株式会社マネーフォワードの代表取締役社長CEO・辻 庸介氏。

お金に関する日本中の書籍を読んだという氏が、2017年2月5日に開催された「お金の教養フェスティバル2017」で語った内容から、新「額歴」社会に求められる3つの力について学ぶ。

■生活を激変させるようなお金のサービスを創る

お金はあらゆる人生の節目で影響を及ぼしていて、無意識にでも僕らはお金のことを考えています。「こういう仕事をやりたいけど、お金のことを考えるとできないよね」とか、「子どもはふたり持ちたいけれど、ちょっときついかな」とか、そんなあまりハッピーではない状況をなんとか解決できないかとずっと思っていました。
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証券会社に勤めていた当時から、「クックパッド」とか「食べログ」といった、いわゆるCGM(カスタマージェネレーションメディア)と言われるサービスがどんどん出てきていました。クックパッドは、食材で検索すると日本全国のいろいろなレシピが出てきて、何を買ったらいいかも、どんなふうに作ったらいいかも分かります。日本全国の夕方の悩みをすさまじく解消するサービスだと僕は思いました。

そういう生活を激変させるような素晴らしいインターネットサービスが出てきている中で、「お金」もこういうことができるんじゃないか、こういうサービスがあれば世の中のユーザーにすごく喜んでいただけるんじゃないか、そう思って始めたのが「マネーフォワード」という会社でした。

■お金のことはテクノロジーに任せて自動化する

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さて、今日は新「額歴」社会に必要なものということで、「貯蓄力」「投資力」「経験力」の3つのテーマについてお話をさせていただければと思います。

まず「貯蓄力」。貯蓄力をつけるためは自分がいくら使っていて、いくら稼いでいて、いくら持っていて、それがどういうふうに変化しているかを把握すること。その上で何が削れるのかを、「手本」と比較しながら見つけていくことが貯蓄力につながっていきます。

マネーフォワードには、収入や居住地域ごとに、お金をちゃんと貯蓄できる理想の家計と比べて「どこが使い過ぎですよ」とか、「どこがうまくできていますよ」と教えてくれるサービスがあって、これを使うと貯蓄力がアップして、どういうふうに改善していけばいいのかが分かります。マネーフォワード以外でも、こうしたよいサービスはいろいろあります。とにかく楽に、自動で、見える化できるような仕組みを作ってお金を貯めていきましょう。そして、投資の種銭を作りましょう。これが1点目です。

■投資は一生勉強するもの

2点目は「投資力」です。投資は、まさに一生勉強だなと思います。本とかセミナーとか、成功している投資家、先生、そういった方々に成功事例と失敗事例を叩き込んでもらうことによって、自分で得た経験のごとく知識が入ってきます。

マネックス証券の創業者で、伝説のトレーダーでもある松本大さんに、投資力をどうやってつければよいか聞いたことがあります。松本さんは儲ける人は別に特別な情報を持っているわけではないとおっしゃいました。日々知識を高めて、世の中のみんながアクセスできるような情報を基に、自分で立てた仮説に対して投資をして、痛い目にあって、なぜ間違えたのかを見返して……そういう積み重ねが大切なのだと。

僕は、お金に関しては日本中の本を読んだんじゃないかというくらい読みました。例えば来年、資産を3倍に増やしたいというのはさすがに無理ですが、コツコツしっかり貯めるならは完全な成功法則があります。それを勉強して学ぶということがとても大事だと思っています。

最近、新しい投資のあり方がいろいろ出てきています。例えば自動でポートフォリオを作ってくれるロボアドバイザーや、クラウドファンディングといったお金の集まる仕組みなど。いろいろな商品が出てくるので、投資力に関しては勉強と実践を高速回転していくことが大事だと思います。
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■経験力は実践でしか得られない

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