2017年12月7日 更新

〈佐渡島庸平〉〜「ワクワクする」を起点に企画する〜「宇宙とお金」インタビュー[第1回]

「宇宙とお⾦」というテーマで、株式会社コルク代表の佐渡島庸平さんにお話を伺いました。

STAGE 編集部:仮想通貨も出てきて、お⾦⾃体がインターネットになるという考え⽅もあります。
佐渡島さん:未来のお⾦がどうなるのか、全く想像がつかないですよね。AI が圧倒的な情報量を処理できるようになって、AI に預けておけば、お⾦も理想的にある程度増えていく状況ができあがる。今のAI と⼈間の戦いだと、AI に預けている⼈のお⾦だけが増えていくということが起きていると思うんですが。でも全部のお⾦が同時に増えることは、起こりえないから、全員がAI に預けたらどうなるのか。お⾦の価値が下がってしまうのか。
STAGE 編集部:宇宙はワクワクする。⼀⽅、お⾦はワクワクしますか。
佐渡島さん:ワクワクする⼈も多いでしょうけど、僕⾃体はお⾦っていう物は、そのツールでしかないと思っています。お⾦にワクワクするような⽅法を選ばない⽅が、何かを成し遂げるだろうなっていうふうに思っていたので。ある種お⾦にワクワクしてしまう思考をどう脱するかというのが昔の僕の課題でもありましたね。今はもう、お⾦はあったらいいなっていうぐらいにしか思わないです。やりたいことのためにいっぱいあれば楽なのになとは思うんだけど。ワクワクにはつながらないですね。
STAGE 編集部:では、佐渡島さんにとって今1 番のワクワクとは。
佐渡島さん:クリエイターが、⾃由に作品を発表できるようになって、こだわった良い作品が発表できる世界が来るっていうのが⼀番ですね。僕はそれを読者としてより楽しむっていうことがしたいと思っているわけです。
あまりに⽬標が⼤きくて捉えにくいので、世界がそちらに進んでいってるかどうかが、なかなか確認できないんです。でも、ちょっとずつでも進んでいるかなって感じる時はワクワクします。
それは、僕がそこを「ワクワクする場」として⾃分の中で決めたからなんですよ。
⼈と宇宙は近づくけれど、⼈とお⾦は遠ざかっていくと思う。佐渡島さんは、信⽤をお⾦に替えていると、そのロスが⼤きいと考えています。お⾦の未来については次の記事へ

佐渡島 庸平(さどしま・ようへい)

1979年生まれ。東京大学を卒業、2002年に講談社に入社。『バガボンド』(井上雄彦)、『ドラゴン桜』(三田紀房)、『働きマン』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『モダンタイムス』(伊坂幸太郎)などの編集を担当する。2012年に講談社を退社し、クリエイターのエージェント会社、コルクを設立。安野モヨコ、小山宙哉、曽田正人、三田紀房、羽賀翔一、平野啓一郎作品の編集・プロデュースを行う。
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佐渡島さんは名だたる作家の信任厚い敏腕編集者として、宇宙やお⾦など、普遍的であるが故に難しいテーマに挑み、⾒事、⼤ヒットに導いています。出版最⼤⼿の講談社を5年前に退社し、⽇本ではまだ珍しい作家エージェンシー(株式会社コルク)を⽴ち上げました。
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