2017年10月28日 更新

日本でも話題! 民泊マッチングの「Airbnb」はなぜ世界一になれたのか

2016年の新語・流行語大賞にノミネートした「民泊」。個人や企業が空き部屋を旅行者などに貸し出すシステムは広く知られていると思いますが、その民泊を代表する企業といえば「Airbnb(エアービーアンドビー)」。書籍『Airbnb Story』から、2020年の東京五輪に向けて間違いなく注目度が高まるであろう企業の誕生秘話に迫ります。

「物語は始まったばかり!」今後のAirbnb

2016年までに世界中で1億4,000万回の「ゲスト到着数」を誇り、登録した部屋は300万部屋を越えたAirbnb。この先に新たなサービスを見据えているそうです。それは、宿だけではない「旅行全体のマッチング」。地元に詳しい人がいれば、自らガイドとしてAirbnbに登録し、旅行者を有料で案内するというもの。これなら、世界中の人々が観光ガイドになることができ、人それぞれ独自の旅行を楽しむことができます。宿泊する場所だけではなく旅行そのものを変えるようなサービスを提供するのが目標なのだそうです。
「エクスペリエンス(体験)」と名付けられたこのサービスは、まずはAirbnbが厳選した地元のホストによって一部でスタート。ゲストはお決まりの観光コースから離れて、例えばケニアのプロランナーが暮らす場所で一緒にトレーニングをしたり、イタリアではトリュフハンターと一緒にトリュフの収穫をしたり。貴重な体験の数々を楽しむことができるのだそうです。
ついつい日本人は「危険はないのか?」「料金を騙されないか?」などを気にしてしまいがちですが、積極的に利用している観光客のレビューを見ると自分も利用してみたくなります。2020年、東京五輪ではホストとして外国人を迎えても面白い体験ができそうですね。
ちなみに、Airbnbによると、2016年に開催されたリオオリンピックのときには6万6,000人を超えるゲストが彼らのサービスを利用したそうですが、2020年東京オリンピックはどんな形で迎えるのでしょうか。いずれにしても、すでにホテルの不足は必至。民泊がその受け皿になるのは確実なのではないでしょうか。猛烈なAirbnb旋風からまだまだ目が離せそうにありません。

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横山ケン太

趣味はアウトドア、興味は財テク。フリーの作家として活動中。
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