2019年7月10日 更新

ミッフィーが誘ってくれる“誰といってもそれぞれ楽しい”美術展!

「美術作品を自分の思うままに楽みましょう。」 「美術館で、本物の迫力や繊細さをじっくり味わってみてください」 ・・・と毎回力強くお勧めし、それはもちろん心からの思いではありますが、実際に“美術館に行く”って、結構いろいろな選択ハードルがあるのですよね。

2019.7.10
「美術作品を自分の思うままに楽みましょう。」
「美術館で、本物の迫力や繊細さをじっくり味わってみてください」
・・・と毎回力強くお勧めし、それはもちろん心からの思いではありますが、実際に“美術館に行く”って、結構いろいろな選択ハードルがあるのですよね。
平日は仕事などで時間的体力的にNG。休日は家族と一緒に行ける場所優先。美術展を選択したとしても、お子さんがいれば子供向け企画中心で、自分としては物足りない・・・。また大人同士でも、関心が同じとわかっている“美術館友”でもない限り、誘うのは勇気がいる・・・などなど。
事情がなかなか超えられない、という人に、そんなハードルをふわっと超える不思議な美術展をご紹介します!
ここで冒頭の画像をもう一度ご覧ください。
黒い壁には、少し神経質そうな細長い顔の人物像。そして手前の後ろ姿は・・・!?
これは、ベルナール・ビュフェ美術館『美術館に行こう!ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方』展の入り口です。
名前の通り、ここはベルナール・ビュフェ(1928-1999)の美術館。ビュフェは、独特の黒い線と色彩で、世界中に大きな影響を与えた画家です。サイトの解説には「実存主義」「不条理」とか、「不安感」「虚無感」とか・・・鑑賞には気構えや知識が要りそうなThe大人アート!の雰囲気で、もろもろハードルが高そうな・・・
しかしなぜそこに、まんまるいのどかな後ろ頭の「あのこ」が?
「あのこ」の名は、そう、誰もが一度は目にしたことがある、あの絵本の“ミッフィー(うさこちゃん)”。日本語訳が最初に出版されたのが1964年ですから、もう半世紀以上、日本の時代時代のこどもたちの心を捉えてきた人気者です。
ミッフィーの作者はオランダのディック・ブルーナ(1927-2017)。絵本作家であり、本の表紙デザインやポスターを数多く手がけたグラフィックデザイナーでもあります。モダン・アートの影響を受けながら、独自の表現を追い求めたブルーナ。一見とっても単純に見えるミッフィーのシンプルな線や色合いも、実は考え抜かれた、アーティストブルーナの「作品」なのです。
シリーズの一作『うさこちゃん びじゅつかんへいく』(1997年)は、ミッフィー初めての美術館体験のお話です。ここは、この絵本の内容に沿って、“ミッフィーと一緒にビュフェ作品を初めて体験”する展覧会。子供向け企画?と思いきや・・・
「ほんものそっくり!」
「わたしにだってかける!」
ビュフェ作品のとなりにはミッフィー。
名画に投げかけられるミッフィーのまっさらな感想は、そのままアーティスト、ブルーナから「なんか難しい事言おうとしている?こんな風に楽しめばいいんだよ」と言われているよう。ミッフィーの姿は、皆にそうあってほしいというブルーナの願いでもあるのでしょう。ミッフィーに誘われて、なかなか抜けない「大人が美術展でかくあるべき」姿に固まった頭の中が、不思議にふんわり和らいでいきます。来場したお子さんたちが、自分もミッフィーになったように、家族に感想を伝えているのも印象的。
制作技術など学問としての美術を楽しむ人、作品テーマを深く考える人、見たままの色や形を楽しむ人・・・大人も子供も、“みんな違ってみんないい”を、会場まるまる体感できる展覧会です。ひとりでも、友人でも、家族でも。きっと誰と行っても、それぞれの思い出を作れるのでは?
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