2019年9月27日 更新

ソムリエが教えるワインの産地別の特徴・よく合う食事

2019年現在、世界中でさまざまなワイン造りが行われています。ニュー・ワールドと呼ばれるアメリカ合衆国やチリ、オーストラリアなどのワインも大変魅力的ですが、今回はワイン造りの歴史が長い国の産地ごとのワインの特徴と、それぞれのワインに合う食事について紹介します。

花の都と称されるフィレンツェを州都に持つこの州では、その名を広く知られるキアンティや、バローロと並びイタリアを代表する赤ワインのひとつであるブルネッロ・ディ・モンタルチーノが造られています。

郷土料理では、肉厚の骨付きステーキであるビステッカ・アッラ・フィオレンティーナが有名です。フィレとサーロイン2つの部位を楽しむことができる、塩とオリーヴ・オイルでシンプルに仕上げるこの肉料理には、サンジョヴェーゼという黒ぶどう品種から造られるキアンティ・クラッシコを。
また、陰干ししたぶどうから造られる甘口ワインであるヴィンサント・デル・キアンティ・クラッシコには、ビスコッティというアーモンドが入った硬い焼き菓子を浸して一緒に食べる伝統があります。

伝統的なワインの産地・特徴3:ジョージア

2015年にグルジアからジョージアに国名を変更したこの国は、ワイン造りの歴史が世界で最も長い、ワイン発祥の地とされ、ルカツテリという白ぶどうやサペラヴィという黒ぶどうなどからワインが造られています。

近代的なスタイルのワインもありますが、大変興味深いのがアンバー・ワインと呼ばれる伝統的な製法で造られる白ワインの一種です。褐色がかった茶色っぽい色調を呈し、オレンジ・ワインとも呼ばれ、その独特な風味は近年世界的にブームとなりました。地面に埋めたクヴェヴリという土器に白ぶどうの皮も種も一緒に入れ、アルコール発酵と長期の熟成を行います。その結果白ワインにしては色がとても濃くなり、種などから渋みが与えられます。
言わば赤ワインの渋みを持った、色の濃い白ワインがアンバー・ワインです。

ジョージアの食文化は地方によって異なりますが、牛肉や豚肉、羊や山羊のチーズが食され、またヒンカリという大きめの小龍包のような料理も代表的なものとして挙げられます。
アンバー・ワインは合わせる料理の選択肢が広く、肉料理を中心に魚料理とも合わせることができます。

外すことの無い郷土料理との組み合わせを参考に、ワインと料理のペアリングを試してみてはいかがでしょうか。

中西 祐介

Clos Y (くろ・いぐれっく)代表 (一社)日本ソムリエ協会認定ソムリエ 国際ソムリエ協会認定ソムリエ International A.S.I. Sommelier Diploma 千葉県出身。大学時にワイン・エキスパート資格を取得。フランスでソムリエとして勤務。2009年にClos Yを設立。
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