2019.5.20
クイズ番組の解答を考えますか?
クイズ番組を見ながら、解答者と一緒に考えるタイプと、自分で考えないタイプがいます。富裕層予備軍は、もちろん前者です。後者は、毎回自分で考えた実感や感動がないため、どんなに驚くべき解答でも、「へーえ」で終わってしまいます。
だから、好奇心を持って脳トレをしましょう! という話ではありません。わざわざ好んで見ている番組にもかかわらず、それ以上の好奇心を抱けない、挑戦するのを躊躇してしまう心理的ブレーキが問題なのです。
好奇心という感情は、最初に驚きと警戒心という2つの段階をクリアして、初めて抱けると考えられています。不安や恐怖が多い人は、2つの段階を終わらせていないため、常に挑戦する意欲にブレーキをかけてしまうのではないでしょうか。
例えば、好奇心を表に出したら親や先生に叱られた、挑戦したら失敗して恥をかいた、といった経験を、いまだに解消できていないということです。
本当に不快なら、「その場のノリ」を無視する
集団に上下関係が絡むと、その場のノリで誰かが「いじられキャラ」にされてしまうことがありますね。笑われたくない人が笑い者になるという悪趣味に、富裕層予備軍は不快感をあらわにします。そこに上司がいたとしても、あえて周囲の空気を読みません。
若いうちは融通のきかないタイプに映るかもしれませんが、これは富裕層予備軍に欠かせない特徴といえます。社会に揉まれるうちに、それなりの妥協を覚えるかというと、案外そうでもないのです。
なぜなら、ある組織が内部から腐っていくとき、あるプロジェクトがテーマから逸脱するほどに馴れ合うとき、どちらも「その場のノリ」がトラブルの発端になっているはず。
こうしたトラブルで何もかもが崩壊した後、「その場のノリ」に参加した人は共倒れして人生をリセット。
参加しなかった人は、結果的にダメージが少ないので次のステップへ進んでいくというわけです。