2019年2月7日 更新

キャリアを磨くボランティア「プレボノ」でスキルを活かした社会貢献

「プロボノ」は本業の知識、経験、スキルを活かして社会に貢献するボランティア活動です。日本にもプロボノを奨励する企業が現れています。本業とは異なる環境での問題解決が本業の問題解決のトレーニングになり、自分の市場価値を高めてキャリアアップにつながる可能性もあります。

プロボノに参加して自分の市場価値を上げる

gettyimages (30569)

プロボノに参加する動機は、熱意に差はあっても「社会のために役に立ちたい」ですが、参加することで自分自身にも「何かいいこと」が返ってくるようです。
プロボノで企業と社会起業家、NPO法人の橋渡し役になっている認定NPO法人サービスグラントによると、参加者は「仕事への刺激になった」「仕事の進め方の参考になった」とコメントしているといいます。本業にも良い影響が出ているようです。
たとえば「プロボノ価値共創プログラム」の目的は次のようなもので、従業員を送り出す企業にとっては人材育成に直結するような言葉が並んでいます。
1) 社会課題を解決するプロボノ活動を通じて、身近に起こっている知られざる事実や変化の兆しなどに対する社会感度を高める
2) 異業種チームでのプロジェクト推進を、コラボレーション力を磨く相互研鑽の機会とする
3) イノベーションマインドを高め、所属する組織の競争力向上や新たな事業創出につながるような学びや気づきを得ることを目指す
「本質的な問題を発見し、問題の原因を探り、解決策を考えて成果をアウトプットする」というプロセスは、プロボノの社会貢献活動であっても、本業の企業活動であっても同じです。参加者にとっては、大組織ではなく小組織、細分化された業務ではなく包括的な業務、管理部門ではなく受益者に直接関わる部門というように、本業とは異なった環境に身を置いての問題解決が、本業での問題解決のトレーニングになることもあります。
その意味では、プロボノへの参加で自分の市場価値を知り、それを高め、キャリアアップにつながる可能性は十分あると言えます。実際に経験を本業に活かせるか活かせないかは自身の取り組み方次第ではありますが、少なくともその機会は、提供されています。
人によっては「本業では得られない人脈ができた」「副業につながった」「定年後にやりたいことが見つかった」という人もいるようです。少なくとも「やらなければよかった」と後悔する人は、ほとんどいないでしょう。

寺尾淳(Jun Terao)

本名同じ。経済ジャーナリスト。1959年7月1日生まれ。同志社大学法学部卒。「週刊現代」「NEXT」「FORBES日本版」等の記者を経て、現在は「ビジネス+IT」(SBクリエイティブ)などネットメディアを中心に経済・経営、株式投資等に関する執筆活動を続けている。
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