軽い運動をする
「運動をすると疲れを取るどころか余計に疲れてしまう」と思っているかたは少なくありません。しかし軽い運動をすることは、疲れにくい体をつくるためにプロスポーツ選手も取り入れていること(積極的休養)なのです。ここで重要なことは、負荷の高い激しい運動をするのではなく、体力に合った負荷の小さい運動をすることです。
軽い運動をすることで血流が良くなるため、疲労物質の除去や新陳代謝が促進されます。また脳にも栄養が運ばれやすくなるため、疲労感の低減にも役立ちます。さらに男性ホルモン「テストステロン」の分泌量が多くなるため、モチベーションアップや精神の安定、アンチエイジングなどの効果も期待できます。
実践する運動は、初心者のかたは1日30分程度のウォーキングから始めましょう。体力に自信がある場合はジョギングがおすすめです。ウォーキングやジョギングなどのリズム感のある有酸素運動は、脳内のセロトニン分泌量を増やすため、幸福感アップや精神の安定にも効果的です。特に疲労のせいで寝付きが悪い、就寝中に目が覚めてしまうなどの睡眠障害があるかたにはおすすめの運動です。
下半身の筋トレも有効です。脚の筋肉は、第二の心臓と呼ばれるほど血液を流すためポンプ機能が高い部位です。そのためのトレーニングには、スクワットやランジがおすすめです。
スクワットは、直立した状態からしゃがんで立ち上がる動作を繰り返す運動です。重要なことは、お尻をかかとや床につけたり膝を完全に伸ばしたりせずに、常に太ももに負荷をかけ続けること。そして動作をゆっくり行うことです。
ランジは直立した状態から片足を一歩前に踏み出して腰を落とし、元に位置に戻すトレーニングです。ランジもスクワットと同じように太ももに負荷をかける運動です。しかしランジのほうが股関節のストレッチ効果は高いため、体が硬いかたや冷え性など血流の悪さを感じているかたにおすすめです。
筋トレの習慣がないかたは、歯を磨きながら、またテレビを見ながら行うことで自然に習慣化することができます。
1日3食しっかり食べる
疲れが取れないかたは、栄養をしっかりとれていないケースも多いです。栄養のある食事をとることで、運動の効果をアップさせることはもちろん、体や脳のエネルギーや覚醒作用を得ることができます。
そのために重要なことは、1日3食しっかりとること。忙しいから朝食を抜いている、ダイエットのために極端な糖質制限をしている、このようなかたは疲れがたまりやすい習慣になっている可能性が高いですね。
疲れにくい体を作るためには、朝食からしっかりとるようにしましょう。朝の食事は1日の活動エネルギーを支える源にもなります。また朝にしっかり脳を覚醒しておくことで、疲れにくくなります。