2018年5月1日 更新

日常生活での相手の得を考えて動く思考習慣をつける~『お金原論』[第20回]〜

「お金」とは何か ── 。このシンプルな命題に、現代の視点から向き合おうというのが『お金原論』という新しい学問だ。現代において、私たちの生活とお金とは一蓮托生だ。お金の悩みから解放され、自由な時間を産み出し、心に描く夢のライフスタイルを実現したい。そんなあなたへ。

thinkstock (13852)

なぜなら、あなたが得をしているということは、相手が損をしているということと同義だからだ。
こちらの希望条件が通ったということは、相手は譲ったということだ。譲った側の立場になって考えれば自明だが、これによって相手から見たあなたの信用が高まることは決してない。「強引な人だ」
「自分の事情ばかりを言う人だ」という印象が残り、大きく信用を失っている可能性が高い。
辞めるということを材料に駆け引きをしなくても、仕事で結果を出せば必然的に給料は上がっていく。先述したが、会社からすれば、そうした有能な人材であれば、他社に取られたくないため、できる限り引き抜きや転職の可能性を下げておきたいと考えるからだ。
今回、値引きに応じてくれたのであれば、その分、ここぞという大きな案件で取引をお願いするなど、譲ってもらったことに報いるという配慮も必要だろう。このように、総合的に相手の得を考えてこそ、信用が培われていくのである。
お金はあなたの人格を映す鏡だ。その向き合い方次第で人間的信用を積み上げることもできれば、取り返しがつかないほど信用を落としてしまうこともある。根幹で必要なのは、
「相手に対して誠実に向き合う気持ち」「自分が譲ることで、相手に心地良くなってほしいという気持ち」だ。
「損して得取れ」という言葉があるように、自分の人間的な器を広げ、交渉や駆け引きで相手に勝とうとするのではなく、相手の得を考えて動く思考習慣をつけよう。この思考習慣が、見えないところであなたの信用を積み上げていく。そして、短期的な交渉によって得られたかもしれない「得」の何十倍、何百倍もの価値があるものへと形を変えていずれ戻ってくる。これが信用社会の本質なのだ。
(『お金原論』251〜254ページより転載)
25 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

人生の質と大きさは「仲間」で決まる~『お金原論』[第21回]〜

人生の質と大きさは「仲間」で決まる~『お金原論』[第21回]〜

「お金」とは何か ── 。このシンプルな命題に、現代の視点から向き合おうというのが『お金原論』という新しい学問だ。現代において、私たちの生活とお金とは一蓮托生だ。お金の悩みから解放され、自由な時間を産み出し、心に描く夢のライフスタイルを実現したい。そんなあなたへ。
他人のお金の使い方にこそ人格が出る~『お金原論』[第19回]〜

他人のお金の使い方にこそ人格が出る~『お金原論』[第19回]〜

「お金」とは何か ── 。このシンプルな命題に、現代の視点から向き合おうというのが『お金原論』という新しい学問だ。現代において、私たちの生活とお金とは一蓮托生だ。お金の悩みから解放され、自由な時間を産み出し、心に描く夢のライフスタイルを実現したい。そんなあなたへ。
「魚の釣り方を教える」という社会還元~『お金原論』[第18回]〜

「魚の釣り方を教える」という社会還元~『お金原論』[第18回]〜

「お金」とは何か ── 。このシンプルな命題に、現代の視点から向き合おうというのが『お金原論』という新しい学問だ。現代において、私たちの生活とお金とは一蓮托生だ。お金の悩みから解放され、自由な時間を産み出し、心に描く夢のライフスタイルを実現したい。そんなあなたへ。
その「価値」を構成するものは何か~『お金原論』[第17回]〜

その「価値」を構成するものは何か~『お金原論』[第17回]〜

「お金」とは何か ── 。このシンプルな命題に、現代の視点から向き合おうというのが『お金原論』という新しい学問だ。現代において、私たちの生活とお金とは一蓮托生だ。お金の悩みから解放され、自由な時間を産み出し、心に描く夢のライフスタイルを実現したい。そんなあなたへ。
お金の教養 稼ぎ方~『お金原論』[第16回]〜

お金の教養 稼ぎ方~『お金原論』[第16回]〜

「お金」とは何か ── 。このシンプルな命題に、現代の視点から向き合おうというのが『お金原論』という新しい学問だ。現代において、私たちの生活とお金とは一蓮托生だ。お金の悩みから解放され、自由な時間を産み出し、心に描く夢のライフスタイルを実現したい。そんなあなたへ。

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

泉正人 | ファイナンシャルアカデミー 泉正人 | ファイナンシャルアカデミー