成功する人は付き合う人を選ぶ？論語から学ぶ人付き合いのコツ

成功した人は、良好な人付き合いをするものです。数多くの処世訓を残した『論語』には、人付き合いのコツとして、身近な人との関係を大切にすること、付き合う友人を見極めることなどを説いています。この記事では、『論語』に見る成功する人の人付き合いの仕方について解説します。

ヒトの脳には、ミラーニューロンと呼ばれる神経細胞があります。

「ミラー」という言葉にもあるように、ミラーニューロンは、他人の行動を鏡のように写し取り、他人の意図を理解したり、他人の心情を推測したりします。

そして、無意識のうちに、他人の行動・しぐさや口癖が似てくるのです。

たとえば、会社で仕事の愚痴ばかり言っている人と親しくなったら、自分も愚痴ばかり言うようになった、あるいは考え方やしぐさが似てきた、ということはないでしょうか。

本人にその意思がなくても、周囲の様子を視野に入れるだけで、ミラーニューロンが映し取り、自分の考え方や行動様式が周囲に似てくるのです。

一方、自分を高みへと引き上げてくれる人と付き合うようにすると、おのずとその人の考え方や立ち振る舞いが身についてきます。

何かを成し遂げたいと思うのであれば、成功している人と交流する、あるいは話を聞きに行くと良いでしょう。

そうしたアドバイスが成功への近道になるだけではなく、成功している人の考え方を身につけることができるからです。

成功する人は人と調和し、流されない

もちろん、人間生きていれば、誰しも嫌いな人、苦手な人に遭遇することもあるでしょう。あるいは、考え方や価値観が違う人とも一緒に仕事をしなければならないケースもあるでしょう。

そのような場合はどうすればいいのでしょうか。孔子はこのように言っています。

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❝「君子は和して同せず。小人は同じて和せず。」（子路第十三) ❞

（意味）優れた人は、自分の主体性を失うことなく人と協調する。しかし、そうでない人は、簡単に同調してしまい、その場の雰囲気などに流されるが、協調しようとしない。
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この考えは、特にリーダーシップにおいて大きな意味があります。リーダーには、さまざまな価値観を持つ人々をまとめ、率いる責任があります。

だからこそ、自分の軸を維持しながら、多様な考え方に対応できる柔軟性を持つことに社会は大きな価値を見出しているといえるでしょう。