via pixabay.com
2019.5.10
中国の思想家として古くから知られる老子ですが、その考えは現代にも通ずるものが数多くあるのをご存知でしょうか? 今回は、老子の著書として有名な「老子道徳経(老子)」からビジネスシーンで役立つ4つの言葉をご紹介します。
老子について
via pixabay.com
老子は、中国・春秋時代の思想家として知られ、孔子と並び注目を集めています。諸子百家のうち「道家」は老子の考えをもとに生まれた思想であり、道教では老子を始祖としています。
老子道徳経はおよそ5,000文字、全81章から成り立ちます。それぞれは短い文章であるものの、その内容は深く、多くの人に多大な影響を与えるものばかりです。
最も理想的な指導者は「誰にもしられない存在」?
老子道徳経の17章に以下の言葉があります。
太上、下不知有之。其次、親之譽之。其次、畏之、其次、侮之。故、信不足焉、有不信。猶兮其貴言。功成事遂、百姓皆謂我自然。
〈太上には、下これあることを知らず。その次には、これに親しみこれを譽む。その次には、これを畏れ、その次には、これを侮る。故に、信足らざれば、信ぜざることあるなり。猶兮としてそれ言を貴びたり。功成り事遂げて、百姓皆我が自然なりと謂ふ。〉
全体を要約すると、次の通りです。
「最も理想的な指導者は誰からも意識されない存在であり、その次は親しまれほめたたえられる存在です。その次は人々から畏れられ、その下は軽蔑されるような人物です。指導者が十分に誠意を示していないと信用されません。言葉に配慮すること。行動の結果、うまく成し遂げられれば、みんな自分の力でそうなったというでしょう。」
「最も理想的な指導者は誰からも意識されない存在であり、その次は親しまれほめたたえられる存在です。その次は人々から畏れられ、その下は軽蔑されるような人物です。指導者が十分に誠意を示していないと信用されません。言葉に配慮すること。行動の結果、うまく成し遂げられれば、みんな自分の力でそうなったというでしょう。」
そもそも指導者・リーダーとは、まわりから高い支持を得ることが重要と考える人も多いでしょう。しかし、まわりから認められるのではなく意識すらされない人物こそ、一般社員が自らの力で成功をつかみ取る可能性を高める存在なのかもしれません。
もしもだめなら逆の方法を考えてみる
via pixabay.com
老子道徳経36章内の一文に、以下の言葉があります。