2019年4月11日 更新

〈村上佳菜子〉ソチオリンピック後、浅田真央と「引退」について語った日

2010年「世界ジュニア選手権」に優勝して頭角を現すと、「ソチオリンピック」シーズンには序盤の不調を覆す大逆転劇を演じて代表切符を獲得。輝かしい成績を残して2017年にフィギュアスケート競技生活からの引退を表明しました。現在はプロとしてアイスショーに出演しながら、その笑顔をバラエティ番組で見る機会も日に日に増えている村上佳菜子さんの人生の軌跡とは?支えてくれた家族との絆、そして同じリンクで育った浅田真央さん、宇野昌磨選手とのエピソードも明かしてくれました。

母も先生も、あまり「やったー!」と感情を出すタイプではなのですが、試合が終わってご飯を食べにいったときの嬉しそうな声、嬉しそうなしぐさは忘れられません。

ソチオリンピック後の現役続行。そして浅田真央さんとの思い出。

STAGE編集部:ソチ五輪から22歳で引退するまでの経緯は?
村上:ソチが終わったタイミングで先生には「ここからがもっと苦しくなってくるし、若い世代が上がってくる。それを乗り越えられるなら良いけど、今やめるのがきれいだと思う」と言われました。でも、自分の中でまだ出来るという気持ちが強くて「先生ごめんなさい、やらせて下さい。」とお願いして続行を決断しました。
ただやっぱり苦しくもあり、ソチまでは真央ちゃんとあっこちゃん(鈴木明子さん)に置いていかれないようにというモチベーションで頑張ってきましたが、ソチが終わって2人がいなくなったときに「あれ、今までどうやっていたんだっけ?」となってしまっていて。頑張ってはいるのですが、全く気持ちが入っていないから物にならないんです。
そんな時、真央ちゃん本人に相談したんです。そうたら真央ちゃんは「でも、佳菜子の方がたくさん経験しているから。それはスケートに表れるから大丈夫だよ。」と言ってくれて、もうその言葉がすごく――真央ちゃんもそういう気持ちでやっていたんだなと思って心が震えましたね。
STAGE編集部:再び気持ちを奮い立たせてリンクに向かい、2017年4月に競技生活にピリオド。同じ月に浅田真央選手も引退を表明した。
村上:当初、私は真央ちゃんが復帰したという事は平昌オリンピックまで続けるんだろうと思っていたんです。その頃は平昌の前のシーズンが終わったタイミングで、私の家で「ちょっと旅行に行こうよ!」と話していて、予定を合わせるつもりで「でも真央ちゃん、来シーズンの振り付けとかあるもんね?」と聞いたら「うーん…実はやめようと思っているんだよね。」と。そこではじめて聞いて、もうお互い号泣。「頑張ったよね、真央たち」と言ってくれて。真央ちゃんにそう言ってもらえた事が本当に嬉しかったし、私よりもっと苦しかっただろうなと思うと涙が止まらなくて。「ご褒美旅で行こう!」ということで沖縄の旅を決めたんです。
スケートの話はなし、スケート靴もなし、食事制限もなし!2人でやりたいことを全部やろう、飛行機もホテルも自分たちで予約してという感じで。初めてスケートのことを一切考えずに旅行したのですごく気持ちよかったですね。ただ、その時は2人とも引退発表する前だったし、あまり目立たないように心掛けての旅でした。

村上佳菜子

1994年11月、愛知県名古屋市出身。 スケートをしていた姉の影響で3歳からスケ-トを始め、2010年世界ジュニア選手権に優勝して頭角を現す。2013年の全日本選手権で総合2位となり、2014年ソチオリンピック出場。2017年に競技生活から引退を表明し、現在はプロフィギュアスケーターとして各地のアイスショーに出演しながら、日本テレビ「メレンゲの気持ち」のMCを務めるなど活躍の場を広げている。
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