2017年6月8日 更新

富裕層から学ぶ「リスク感覚を保つ3つの方法」

2015年3月18日に日経平均が19,500円を回復しました。約15年ぶりの高値です。背景には、日本企業の長期デフレと超円高で底力を着実につけ、稼ぐ力を取り戻したことと、また政府日銀、世界の国々が一体となった積極的な金融政策によるものでもあります。

2015.3.25
今回の回復基調を逃すことなく持続的な回復が続くように多くの人が期待を寄せています。私は、このトレンドの維持には、世界的な金利動向がカギを握ると注目しています。

さて、先日、久しぶりに恩人と慕っている方とお食事をしました。この方とは、10年を超えるお知り合いなのですが、頻度多く意見交換をするというよりも、ターニングポイントといえるような場面で意見交換を通じてアドバイスをいただく関係です。
今回は慰労会のような趣旨のかなりくつろいだ食事会でご一緒させていただいたのですが、その空気を一転させるような鋭い話題がありました。それは、今の金融緩和策によって世界的な資産価値が高騰している中で、いかに私たちがリスク感覚を保ち続けることが必要かという内容でした。

私は多くの「富裕層」と呼ばれる方々とお付き合いをしてきましたが、共通の必須感覚に“リスクに対する感覚を常に保つ”ことがあります。今回は、その、富裕層が富裕層であるために“無意識”に実践している「リスク感覚を保つ3つの方法」をご紹介します。

01.名著を今の時代に置き換えて思考する

多くの富裕層の読書量は相当なものです。本の話で盛り上がることも多々あるのですが、このような世界的に資産価値の高揚感があるときによく話題に上る本が「大暴落1929」(ジョン・K・ガルブレイス薯)です。「この本を読むと本当に気が引き締まるよ」「“この部分が今の状況に類似しているよね」といった声をよくお聞きします。
この本の帯には“バブル崩壊、株価暴落の後必ず読まれる名著”と書かれています。まさに言い得て妙だと思いますが、もし私がその帯のコメントを任されたとしたら、“富裕層がバブル崩壊、株価暴落を回避するための常にリスク感覚を保つための名著”でしょうか。
発売以来50年、内容はまったく色あせしていません。簡単に内容をご紹介すると、投機バブルの根源は時代の空気感であり、誰でも金持ちになれるという楽天的な自信の広まりと、多くのバブル風なコメント(声)を聞く機会が多くなったときに(今はWeb、当時はラジオ)その空気が創出されるとしています。今はどうでしょうか。読者の皆さんも是非、ご自身で空気感を確かめてください。
gettyimages (2321)

02.自分の意見を言う前に、相手の意見を聞く

読書を筆頭に、インプット好きな富裕層の方々の次の行動は、コミュニケーションを通じた頭の整理です。その場合、ほぼ間違いなく自分のインプットや意見を先に披露するのではなく、相手から先に意見を聞き、自分の考えに落とし込んでいきます。会食やミーティングの活用の仕方が本当にお上手です。
今回も「株式相場が大きく変調するとすれば、何かきっかけなのか」という質問が最初にありました。私の「原油価格が想定外に変動し、ヘッジファンドの損失が膨らむなどして何らかのきっかけになるような懸念を感じています」という回答に、ゆっくりとうなずき、美味しい食事とともに消化されていました。

03.自分の経験や肌感覚から得た情報こそが正しい

健康的に日焼けされたこの方は、グローバルに色々な国を拠点に活動されている方です。今回もオーストラリア、ハワイ、欧州、日本、米国本土などの最新の訪問を踏まえた肌感覚の話を多く聞かせていただきました。やはり実際に経験すること、もし経験していないなら信頼できる人とコミュニケーションをとることで得られる情報こそが正しいと信じているようです。今回も、ご自身の体験と私たちの会話をミックスして理解を深めているようでした。運用の世界で巨星といわれるジム・ロジャーズ氏も世界一周を2回も行い、自分の肌感覚を投資に活かし、大成功を収めたとされています。
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渋谷 豊 渋谷 豊