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パーソナル・アナロジー法
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パーソナル・アナロジーは、アメリカのウィリアム・J・ゴードンが提唱した「シネクティクス」という発想方法のひとつです。簡単にいえば、自分が対象になりきるというものですが、「対象は生きている人間に限らない」というのがポイント。
企画会議で、ターゲット層(高齢者や女性など)になりきって考えるのは基本中の基本です。しかし、「使う人」でなく「使われる商品」になりきることだって可能なのです。
例えば、もし商品になった自分が「同じ場所ばかりぶつけて痛いなあ」と感じるのなら、そこが摩耗しやすいパーツだとわかりますね。
変速ギアも、パーソナル・アナロジーで「動力の負担」という課題が見つかったおかげで誕生したといわれています。
では、よく手帳のペンをなくす私がパーソナル・アナロジーでアイデアを出してみましょう。
- ペンが落ちないよう、太さに応じて伸縮自在なペンホルダーを買う
- ペンを収納できる手帳カバーに買い替える
- クリップ部分が丈夫なペンを探す
次に、よく迷子になるペンになりきって考えてみます。
- ペンホルダーは狭くてきゅうくつ
- 転がらない体になりたい
- 自分で自立して立ちたい
- ストラップかマグネットをつけてほしい
- GPS機能がほしい
- 迷子になったら音で知らせたい
実現のむずかしいアイデアも出てしまいましたが、少なくとも発想が自由になるのはおわかりいただけると思います。
情報のソースを疑ってみる
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アイデアには情報が必要です。インターネットのおかげで、たいていの事柄は調べられます。ただ、情報自体に疑問や違和感を抱いたことはありませんか?原因の多くは、時代の流れと技術の進化です。