2019.2.10
アンコールワット遺跡群とは
アンコールワット遺跡群とは、今から900年前にカンボジアの「アンコール(現在のシエムリップ)」に作られたカンボジア大国の都です。遺跡群として残っているエリアは面積にすると約400㎢。この広大な敷地にヒンドゥー教寺院が大小合わせて600近くも建てられているのです。ちなみに「アンコールワット」というのはそのうちの寺院の一つで、この遺跡群を代表する名前にもなっています。
魅力あふれるアンコールワット遺跡群の建造物
アンコールワット遺跡群の一番の魅力、それは何といっても建物の魅力だと思います。大小合わせて600近くある建物中から、代表的な「アンコールワット」「アンコールトム」「タ・プローム」の3つの建物をご紹介します。
アンコールワット
遺跡群の中でも一番主要な建造物は「アンコールワット」。アンコールワットに着くと600mの長い参道がまっすぐに伸び参道の向こうに複数の尖塔のある「中央祠堂(ちゅうおうしどう)」が見えます。アンコールワットの敷地は南北に1.3km、東西に1.5kmと広範囲にわたり、その周りに幅200mの堀が作られています。
敷地内には建物内のありとあらゆる壁に様々なレリーフが彫り込まれています。その芸術性の高い精巧な彫り物と数の多さに圧倒されます。写真は、アンコールワットの回廊の壁に彫り込まれたヒンドゥー教の神話「乳海攪拌(にゅうかいかくはん)」の話を元にしたレリーフです。
女神像、女官、踊り子など、アンコールワット内のレリーフにはこうした女性をモチーフにした浮き彫りが多くみられます。