2020.3.11
「今やるべきこと」に専念する
私と彼らの違いは、手を動かす速さではなく、時間を有効に使っているかどうか、つまり、「時短のコツ」を知っているかどうかだったのです。
4ページより引用
経営コンサルタントや中小企業診断士であり、株式会社グローディア代表取締役を務めている著者。同志社大学卒業後、関西学院大学大学院で経営学修士(MBA)を取得し、川崎重工や日本総合研究所を経て独立をします。
これまで120社以上のコンサルティングを行い、のべ1,000人以上のビジネスパーソンにヒアリングを実践。あらゆる業種のリアルな職場実態を把握してきました。
たまに見かける、短い時間で仕事を終わらせて成果を出している人。彼らはどんなふうに時間を使っているのでしょうか。
著者曰く、そんな人たちは時短のコツを知っている。つまり「やらなくていいこと」を削り、「今やるべきこと」に専念しているのだといいます。
著者曰く、そんな人たちは時短のコツを知っている。つまり「やらなくていいこと」を削り、「今やるべきこと」に専念しているのだといいます。
本著には、日々のタイムマネジメントや会社における人との関わり方など、39の時短のコツがまとめられています。即効性のあるものから少しずつ成果が出てくるものまで、ノウハウの内容は多岐にわたっています。
日々の生活の中で少しずつ実践していくことで、きっと変化が出てくるのではないでしょうか。
日々の生活の中で少しずつ実践していくことで、きっと変化が出てくるのではないでしょうか。
守破離のプロセスをおさえる
「いつも仕事がバタついて、なぜか効率的に進まない」ということは、実は仕事の「型」をきちんと身に付けていないことが多いのです。
46ページより引用
転職や異動などで、以前の担当者から仕事を引き継いだとき、「なんでこんなムダなやり方をしているのだろう」などと思うことがあります。そして、勝手にやり方を変えてしまい、思わぬ落とし穴にはまってしまうこともよくある話です。
著者は、かつての上司からは、「仕事は『守破離』だ」と、繰り返し教えられたのだとか。
「守破離」とは、もともとは茶道や武道における師弟関係のあり方を指していて、ビジネスの世界でもよく用いられる言葉です。
まずは、培われてきた型をきちんと守って身につける。その後、型を破って改善工夫し、最後は人に任せてその仕事から離れて違うことにチャレンジする。
「守破離」とは、もともとは茶道や武道における師弟関係のあり方を指していて、ビジネスの世界でもよく用いられる言葉です。
まずは、培われてきた型をきちんと守って身につける。その後、型を破って改善工夫し、最後は人に任せてその仕事から離れて違うことにチャレンジする。
しかし、効率を追いすぎて、最初の「守」が疎かになっていると、失敗してしまうことがあるといえるでしょう。
既にある型には、一見無駄なように見えてそれなりに完成された効率が凝縮されているものです。自己流で処理することで、余計な時間を無駄に使ってしまうことは往々にしてよくある話。
既にある型には、一見無駄なように見えてそれなりに完成された効率が凝縮されているものです。自己流で処理することで、余計な時間を無駄に使ってしまうことは往々にしてよくある話。
どんな物事も、まずは型を守ってしっかり身につけたうえで、次なる効率を追求し破っていくことが、長い目で見て時短になるといえそうです。