2019年3月4日 更新

「いつかは住みたい」ミラノでの生活費

ファッションの中心地、ミラノ。ミラノコレクションの開催地であり、中心街には一流ブランドの本店や旗艦店がずらり。洗練されたショーウィンドウを見ているだけでも気分がアガります。

チーズやハムは日本のデパ地下で見るような高級そうなものがやはりケース一面、壁一面にずらり。量り売りしてもらえるので、食べたいものを毎日少しずつ食べるだけでもミラノの食生活を楽しめますね。高級食材が揃う老舗のマーケットで、総菜やデザートを買うのもオススメ。本格派イタリアンがレストランよりぐっとリーズナブルに楽しめます。
近年のヘルシー志向からか、イタリアのスーパーには日本食デリも充実。外食も寿司、てんぷら、ラーメンなど200店舗以上あるのだとか。値段はラーメン一杯1,200円~、すき焼きランチ約1,800円など、普段の食事には少し贅沢かもしれませんが、出せない金額ではないという感覚です。
なお、外食をリーズナブルに楽しめる習慣の一つとして「アペリティーヴォ」があります。アペリティーヴォは、イタリア語で「食前酒」の意味で、もともとは食事の前にお酒と軽食を楽しむ習慣として始まったものですが、前菜や軽食を食べ放題で出す店も多くあり、多くのミラネーゼに親しまれています。生ハム、サラダ、グリル、フライ、煮込みなど、前菜と呼ぶには豪華すぎるものを提供するお店もあり、移住したら是非、試してみたい習慣のひとつ。前菜のお値段はドリンクの料金(約10ユーロ~)に含まれているというのも嬉しいですね。
以上を総合すると、普段は自炊で、たまの外食にアペリティーヴォを利用する程度なら、月々3~4万円と考えてよいのではないでしょうか。

交通はミラノカードなど乗り放題券の利用がお得。

ミラノの市街地には地下鉄、バス、トラムなど公共交通機関が充実しています。チケットは共通で、1乗車につき1.5ユーロ(約280円)。1度改札を出てしまうと使えなくなりますが、90分以内なら距離や乗換回数の制限はありません。24時間乗り放題の1日券(4.5ユーロ=約560円)や、回数券(10回 13.80ユーロ=約1,700円)などを使いこなせば、日本の電車や地下鉄よりかなりお得に。
さらにオンラインや特定の場所でしか買えませんが、タクシー1回分の乗車も無料になる「ミラノカード」というものがあります。こちらは1日券が8ポンド(約1,000円)。美術館が割引になるなど、どちらかというと観光客向けのカードではありますが、通常の1日券と用途によって使い分ければ交通機関をお得に使えます。
なお、タクシーの初乗り料金は、平日が3.3ユーロ、日祝日は5.4ユーロ、深夜21時から朝6時までは6.5ユーロ。ミラノ市内であれば、20ユーロ以内で移動可能です。
駅周辺には特定の場所に乗り捨て可能なバイク・シェア(自転車のシェア)もあります。様々な移動方法を試すのも時間にゆとりのある移住ならではの楽しみですね。
ミラノ市内に住み、移動は1日1往復、地下鉄やバスなどの公共交通機関を利用すると考えると、交通費は1日3ユーロ(×20日)。休日は24時間乗り放題の1日券4.5ユーロ(×8日)を利用すると考えると、1カ月の交通費は、およそ100ユーロ(1万2,500円)程度と計算することができます。もちろん、移動手段や住む場所により金額は変わってきますので、ご自身の生活スタイルを考えて試算してみてくださいね。

家族連れは医療費と教育費も計算に入れて

3カ月以上滞在をする場合は、イタリアの国民健康保険制度にあたるServizio Sanitario Nazionale(セルヴィッツィオ・サニタリオ・ナツィオナーレ、訳してSSN)に加入することができます。就労ビザの場合は加入が義務付けられていて、保険料は給与から天引きされるようです。SNNに加入していると、かかりつけ医の診察や国立病院での治療が無料になるなどの特典があります。(※すべて無料ではなく、一定の条件を満たした場合に限られます。)
保険料は1月1日から12月31日までの1年間で、149.77ユーロ(約1万8,700円)。なお、10月から翌年3月までの半年間滞在など、年をまたぐ場合は2年分の保険料(299.54ユーロ)が必要です。月割りなどはないのでご注意を。
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