2015.3.28
スポーツを通じた社会貢献を通し日本に合った寄付文化を作っていきたい
スポーツを通じた社会貢献と一致した「JustGiving」
湯本:私は元々、スポーツを通して社会貢献をしたいなと思っていました。そこで、自分がスポーツで得たノウハウを勉強や仕事にアウトプットする、スポーツを通じた教育の準備をしていました。その準備の途中で、現在ジャスト・ギビング・ジャパンの執行理事をやっている佐藤大吾と出会いました。
彼は、世界中のNPO団体にアポイントを取って会いに行き、日本に合う寄付文化創出を模索していた中で、JustGivingと出会ったんですね。ちょうどそのタイミングで私も佐藤と知り合ったので、一緒に日本に広めていこうと活動を開始しました。
「JustGiving」というのは、自分はマラソンにチャレンジするので、自分がコミットするから「僕を応援するつもりでこのチャリティ団体を応援して」という気持ちの連鎖の積み重ねなんですね。実際、イギリスのJustGivingでは、事例の7割程度がスポーツに関連するチャレンジです。ロンドンマラソン1回でランナーの9割の方が何かチャレンジを掲げて走り、約38億円ほど集まるそうなんですね。
こうした事例を知れば知るほど、自らが参加しながら社会貢献する「JustGiving」というプラットフォームを日本で普及させることの重要性を感じています。
彼は、世界中のNPO団体にアポイントを取って会いに行き、日本に合う寄付文化創出を模索していた中で、JustGivingと出会ったんですね。ちょうどそのタイミングで私も佐藤と知り合ったので、一緒に日本に広めていこうと活動を開始しました。
「JustGiving」というのは、自分はマラソンにチャレンジするので、自分がコミットするから「僕を応援するつもりでこのチャリティ団体を応援して」という気持ちの連鎖の積み重ねなんですね。実際、イギリスのJustGivingでは、事例の7割程度がスポーツに関連するチャレンジです。ロンドンマラソン1回でランナーの9割の方が何かチャレンジを掲げて走り、約38億円ほど集まるそうなんですね。
こうした事例を知れば知るほど、自らが参加しながら社会貢献する「JustGiving」というプラットフォームを日本で普及させることの重要性を感じています。
ファンドレイザー(寄付を集める人)になる
ーJustGivingはとても特徴的な寄付のスタイルですよね?
湯本:「ファンドレイザー」と言って、自分でも寄付しますが、寄付を集める人でもあるということが大変重要だと思っています。日々のマラソンなり、ダイエットなりに挑戦し、その活動を通して、自分が寄付を集める人になれるというのがこのJustGivingの特徴です。
例えば、ハイチの震災のとき、イギリスで7歳の男の子が「僕も何か貢献したい」と家の周り8km位をぐるぐる回るというチャレンジを宣言しました。すると、わずか2週間で3千万円位集まったんです。
こうした事例は世界でもたくさんありまして、インターネットを使ったファンドレイジングというのが、今の時代に合っていると感じています。また、著名な方のみが注目される寄付という行為において、有名・無名、年齢に関わらず、自分でも出来るアクションがあるということもお伝えしていければいいなと思っています。
湯本:「ファンドレイザー」と言って、自分でも寄付しますが、寄付を集める人でもあるということが大変重要だと思っています。日々のマラソンなり、ダイエットなりに挑戦し、その活動を通して、自分が寄付を集める人になれるというのがこのJustGivingの特徴です。
例えば、ハイチの震災のとき、イギリスで7歳の男の子が「僕も何か貢献したい」と家の周り8km位をぐるぐる回るというチャレンジを宣言しました。すると、わずか2週間で3千万円位集まったんです。
こうした事例は世界でもたくさんありまして、インターネットを使ったファンドレイジングというのが、今の時代に合っていると感じています。また、著名な方のみが注目される寄付という行為において、有名・無名、年齢に関わらず、自分でも出来るアクションがあるということもお伝えしていければいいなと思っています。
ちょっと役に立ちたいという気持ちが連鎖していく
ー自分が寄付を募る側に立つことで、寄付対象に自分が責任を持ち、寄付してくれた方へもTwitterでお礼ができる顔が見える寄付という印象があります。
湯本:そうですね。ある意味では、チャレンジを掲げてくれた方が、ご自身の人間関係や信頼によって寄付を募っているという側面があるように思います。
ですから、私たちは(それが重要なことは言うまでもありませんが)、寄付金額自体よりも、1人でも多く方にチャレンジ頂きたいし、1人でも多くの方に寄付に触れていただきたいと思っています。
寄付をすると、その友達から「ありがとう」とお礼が返ってきたり、寄付先の団体から「こういうことに使わせていただきました。」と詳細が送られてきたり、大きなタイムラグなく双方向の交流が始まります。
すると、自然の内に「いいことをして良かったな」と思う気持ちが連鎖して、ちょっと何かしたい、ちょっと何か役に立ちたいという気持ちが広がって行くように感じています。
ー日本では寄付というと、高尚で、自分と無関係というイメージが一般的でしたが、それが「日常目線」に変わり、自然とコミットしながら寄付できるというのは、大きなインパクトですね。
湯本:そうですね。ある意味では、チャレンジを掲げてくれた方が、ご自身の人間関係や信頼によって寄付を募っているという側面があるように思います。
ですから、私たちは(それが重要なことは言うまでもありませんが)、寄付金額自体よりも、1人でも多く方にチャレンジ頂きたいし、1人でも多くの方に寄付に触れていただきたいと思っています。
寄付をすると、その友達から「ありがとう」とお礼が返ってきたり、寄付先の団体から「こういうことに使わせていただきました。」と詳細が送られてきたり、大きなタイムラグなく双方向の交流が始まります。
すると、自然の内に「いいことをして良かったな」と思う気持ちが連鎖して、ちょっと何かしたい、ちょっと何か役に立ちたいという気持ちが広がって行くように感じています。
ー日本では寄付というと、高尚で、自分と無関係というイメージが一般的でしたが、それが「日常目線」に変わり、自然とコミットしながら寄付できるというのは、大きなインパクトですね。
日常生活の中で楽しみながら社会貢献できることを伝えたい
ーJustGivingには、どういう方々がアクセスしてくるのですか?
湯本:今は緊急の状況なので、大企業や著名人の方も増えています。その一方で学生の方やもう少し年齢の低い方も自分にできることをしようと、どんどん挑戦頂いています。自分にできることを、自分がしたい範囲で無理なく行うということがとても大切であると、こうした方々の姿を見ていて改めて感じています。
ー最後に、今後の展望についてお話しただけますか。
湯本:日本には寄付文化がないとよく言われますが、実際には貢献できる場が無いだけなのではないか、と感じてきました。これまでは寄付が偽善的なイメージを持たれたり、怪しそうな団体かもしれないという疑いの対象になったり、ネガティブなイメージが強かったと思うんです。
しかし、良く対比されるように海外では、「寄付」がライフスタイルに組み込まれています。寄付によって心が豊かになり、まわりまわって自分たちの経済が豊かになることをみんな知っているんですね。だから、何の抵抗もなく誰もが当たり前に寄付や貢献をしていると思うのです。
寄付をするということは、自分の社会的責任であり、温かい気持ちを持てる素敵なことである。それを自然の中で感じる環境にいることで、自分の人生が豊かになり、それが仕事のモチベーションにも繋がっていく。そんな場をこれからも提供していけたらいいと思っています。
皆さん、受験勉強、ダイエットなど、日常の中で何かチャレンジしていると思います。そうした気持ちを社会にも役立てられるよう、より多くの人が自分のチャレンジを通して、寄付することで人生がハッピーになるよい循環をお伝えしていきたいと思っています。
(本記事は、2011年04月04日にファイナンシャルマガジンに掲載されたものを再掲載しています)
湯本:今は緊急の状況なので、大企業や著名人の方も増えています。その一方で学生の方やもう少し年齢の低い方も自分にできることをしようと、どんどん挑戦頂いています。自分にできることを、自分がしたい範囲で無理なく行うということがとても大切であると、こうした方々の姿を見ていて改めて感じています。
ー最後に、今後の展望についてお話しただけますか。
湯本:日本には寄付文化がないとよく言われますが、実際には貢献できる場が無いだけなのではないか、と感じてきました。これまでは寄付が偽善的なイメージを持たれたり、怪しそうな団体かもしれないという疑いの対象になったり、ネガティブなイメージが強かったと思うんです。
しかし、良く対比されるように海外では、「寄付」がライフスタイルに組み込まれています。寄付によって心が豊かになり、まわりまわって自分たちの経済が豊かになることをみんな知っているんですね。だから、何の抵抗もなく誰もが当たり前に寄付や貢献をしていると思うのです。
寄付をするということは、自分の社会的責任であり、温かい気持ちを持てる素敵なことである。それを自然の中で感じる環境にいることで、自分の人生が豊かになり、それが仕事のモチベーションにも繋がっていく。そんな場をこれからも提供していけたらいいと思っています。
皆さん、受験勉強、ダイエットなど、日常の中で何かチャレンジしていると思います。そうした気持ちを社会にも役立てられるよう、より多くの人が自分のチャレンジを通して、寄付することで人生がハッピーになるよい循環をお伝えしていきたいと思っています。
(本記事は、2011年04月04日にファイナンシャルマガジンに掲載されたものを再掲載しています)
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