2018.02.20
『お金原論』という本の命題は、「お金とは何か」ということ。
「お金」という軸を通じて自分自身をニュートラルに見ることができれば、人生をもっともっと楽しめるようになるだろう。
これから毎回、『お金原論』の中身を少しずつ伝えていく。すべてが賛同を得られるものであるという確信はない。しかし、生活や人生と切っても切り離せない「お金」というものについて、1人でも多くの人に「お金とは何か」という議論に加わっていただければ幸いである。
「お金」という軸を通じて自分自身をニュートラルに見ることができれば、人生をもっともっと楽しめるようになるだろう。
これから毎回、『お金原論』の中身を少しずつ伝えていく。すべてが賛同を得られるものであるという確信はない。しかし、生活や人生と切っても切り離せない「お金」というものについて、1人でも多くの人に「お金とは何か」という議論に加わっていただければ幸いである。
STAGEと時間の関係
若くして亡くなる人もいれば、90歳、100歳まで元気に人生を謳歌して大往生する人など、人生の長さはさまざまだ。
1日の長さも、人生の長さも、自分ではコントロールできず、形として見えるものでもないが、これらの時間はすべて自分にとってかけがえのない資産だ。生まれたときから命が尽きるまでが自分の「持ち時間」であるし、その持ち時間があとどのぐらいなのかは誰にも正確にはわからない。
拙書『タイムデザイン』(フォレスト出版)の中でも書いたが、私たちが自由で幸せに生きるためには、お金と時間││この有形、無形の2つの資産とどのような関係を築けるかが重要な鍵を握っている。
お金の教養STAGEが高まっていけば、それに比例してお金が貯まり、お金を使ったり、増やしたりすることが上手になっていく。
同時に、お金の教養STAGEが高まり、お金にゆとりができるほど、「他者の時間」を使うことができるようになる。ハウスクリーニングや庭の手入れ、英会話のマンツーマンレッスンなどがわかりやすい例だ。確定申告も、税理士に依頼すれば、自分で領収書とにらめっこしながら電卓を叩く必要もない。
タクシーに乗れば移動時間が短くてすむし、高い家賃を出すことで、通勤時間が短縮できるかもしれない。最近ではテーマパークでも、お金をより多く支払えば待ち時間が少なくてすむ特別なチケットが売られている。航空会社のプレミアム会員になれば、空港のチェックインカウンターや保安検査場の大行列に並ばずにすむ。預けたスーツケースも、到着時に優先して運び出してもらえる。
富者の遺言 第1章 始まり〜本当にそれでいいのですか?[第1話]
![富者の遺言 第1章 始まり〜本当にそれでいいのですか?[第1話]](https://cdn.clipkit.co/tenants/24/item_links/images/000/010/442/thumb/125f04d4-6b24-4a8f-80cb-dbd6d8c9756f.jpg?1518764007)
元銀行員の男が起業をして、一時は成功の夢をつかみかけたが失敗する。男はなぜ自分が失敗したのか、その理由を、ジョーカーと名乗る怪しげな老人から教わっていく。"ファイナンシャルアカデミー代表"泉正人が贈る、お金と人間の再生の物語。
こうして、お金があることで時間にゆとりが生まれ、自由な時間の基礎ができると、場所の縛りも緩くなっていく。新しい文化や新しい世界に触れる機会を多く持てることで思考の器が広がり、そこから将来のリターンが生まれるという「幸せな循環」に入っていくのだ。