④言葉と行動の一致
トラスティの言葉と行動が一致しているかどうかもチェックポイントとなります。
いつも評論家のように偉そうなことを言いながら実際には自分は行動しない人、他人には「これを買ったほうがいい」「これを使ったほうがいい」とすすめているにもかかわらず、自分は実際には買ったり、使ったりしていない人などに対しては、思考を預けることは控えたほうがよいでしょう。
僕が代表を務める日本ファイナンシャルアカデミーは、「本物の人の思考を学びたい」という思いから立ち上げた学校で、一般の方向けに金融や投資に関する教育を行っています。「経済金融教育は、魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えること」をモットーとしています。
つまり、株式投資であれば、どの銘柄 (会社)がいいかという答えを教えるのではなく、その銘柄を見極められる知力 ・能力を身につけてもらうのが教育だと思っています。
にもかかわらず、仮に講座の中で 「この銘柄の株を買うといいですよ」と教えていれば、これは言動が一致していないといえます。
当然、僕の学校ではこのようなことはありませんが、言葉と行動が異なっていることは、世の中を見渡すと多々あると感じます。
当然、僕の学校ではこのようなことはありませんが、言葉と行動が異なっていることは、世の中を見渡すと多々あると感じます。
⑤成果と結果
トラスティがその分野で成果を出しているかどうかは、重要な視点です。 たとえば、「投資の専門家」を名乗り、さまざまなアドバイスをしている人は多くいますが、その人が本当に投資の専門家かどうかを見極めなくてはなりません。 公認会計士や経済アナリストの人は専門家といわれることが多いのですが、実際には投資をしていなかったり、利益を上げていないケースも少なくないと聞きます。
将来のライフプランを見てもらうために専門家の方に意見をもらう場合でも、そのアドバイスをしている本人が、上手なライフプランを計画し、実行しているかどうかということを、僕たちが判断しなければならないのです。
その人が成果を出しているかどうかは、成果物 (結果 ・事業 ・商品)を見ると判断 できます。
たとえば、投資なら運用成績、人材教育なら人、シェフなら料理を見れば、その人の成果がわかります。
トラスティになるような人は、ほとんどの場合、その分野では自分より確実に実績も経験もある人です。
トラスティになるような人は、ほとんどの場合、その分野では自分より確実に実績も経験もある人です。
実績や経験のある人が、それらがない人を見定めるのは簡単ですが、ない人がある人を見極めるのは困難をきわめます。自分には実績も経験もないので、雲の上の人だと思ってしまうからです。
だからこそ、成果と結果を見なければいけません。思考のすべては理解できなくても、