2018年5月10日 更新

人生の成功者や有能な上司は必ず「セレーノ」な資質を持っている

ボストン・コンサルティング・グループは、世界中の2000万人のサラリーマンを対象にアンケートを実施しました。このアンケートから、彼らが夢に描く理想の上司像がくっきりと浮かび上がったのです。 上司と部下という関係も、つまるところは人間と人間の関係であることが基本。人間的な温かさをもって部下と接しても、クールな冷徹さで部下との関係を維持する上司も、結局のところ「自分がいかに重要な仕事をしているのかを実感させてくれる上司」が、理想の上司像の唯一無二のものであるというのが人材に詳しい人たちの意見のようです。

2018.5.10
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上司によって左右される仕事の質

カシミヤのブランドとして名高いブルネロ・コチネリ。同名の社長は、アメリカの雑誌「Details」で特集を組まれるほど上司としての資質を礼賛されています。
イタリアでは「カシミヤの王」として君臨するブルネロ・コチネリは、読書や演劇鑑賞など、社員が自己啓発のために使う費用を、一人あたり年間500ユーロ(6.5万円)から1000ユーロ(13万円)支給しています。また、昼休みも通常の1時間よりも30分多い90分。
数字として明確にその成果を実感できないこうした「従業員への投資」が、アメリカ人の心をとらえたのかもしれません。
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仕事を愛し才能を発揮できる人が、必ずしも上司に恵まれるとは限らないのは世の常。上司との関係がうまくいかず、愛する職場を去る才能ある人は少なくないといわれています。
上司としての資質の有無は「感情と知性の合一」と語るのは、アメリカの心理学者トラビス・ブラッドベリー氏。
部下や他人の感情を認識して理解し、適切に行動する。
この資質がある人は、部下が持っている才能以上のものを発揮させることを可能にするのだそうです。
なにやら、中国の故事「士は己を知る者の為に死す」を思いおこさせる言葉ですね。

科学の分野からも証明された働くことで感じる幸福の重要性

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近年、人材となる従業員の才能をいかに引き出すかというノウハウ本の出版は枚挙にいとまがありません。
なかには、科学の分野から仕事から得られる幸福感の重要性をうたった書籍も登場しています。
イタリア人社会学者ダニエーラ・ディ・チャッチオが著した『陽性の組織のための科学 ( La scienza delle organizzazioni positive ) 』では、ストレスによる非生産性を強調した上で、陽性の組織における従業員の欠勤、退職がいかに少なく、そのために企業内の生産性がいかに向上するかを数字を上げて説明しています。
幸福のホルモンと呼ばれる「エンドルフィン」「セロトニン」「ドーパミン」の分泌が増えれば、創造性、生産性が向上し、利益も上がるというわけです。
前述の「理想的な上司」ブルネロ・コチネリ は、読書や演劇の鑑賞という文化的刺激によって、従業員たちの陽性のホルモンの分泌を促進しているのかもしれません。
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