理想の上司像を体現するための5か条
人材サービス「HAYS」のファイナンス・ディレクターであるソフィア・コルテージは、部下が夢見る上司像を体現するために、次の五か条の実践を提言しています。
1.部下からの批判を受け止める
会社のトップにいるということは、部下からの批判の圏外にいるということでは決してありません。むしろ、完璧な上司とは部下からのコメントに率先して耳を傾けるべきだというのです。
同僚や部下に正直で客観的なフィードバックを求めることは、気持ちのいいことばかりではないのは自明の理です。しかし、自分の強みを知り弱点を克服するには、冷静に部下たちの意見に耳を傾けるのが最も有効な手段であるそうです。
逆に、部下からの意見にたいして決してしてはいけないことは、相手に恐怖心を抱かせたり、正直な意見を述べた部下を疎外して別の部下たちに同意だけを求めること。
2.ボスは緊迫している状況の中で感情を暴発させていけない
企業内で目立つポジションにいる人は、常に冷徹さを保たなくてはいけない。これもよく聞く言葉ですが、その理由とはなんでしょうか。
上司が冷静さを失い感情を爆発させると、重要な決定も安易に成されてしまう可能性があるためです。理想的な上司は、どのような言葉や行動が部下たちのあいだに緊張感を引き起こすか理解し、そうした状況をなるべく避け、最良の決定が行われるべくあらゆる弊害を排除していく必要があります。
これもまた、マキャベリの言葉「天国へ行くのにもっとも有効な方法は、 地獄へ行く道を熟知することである」を思い起こさせますね。
3.朝の挨拶は基本の基
朝、コーヒーを飲みながら同僚や部下が不機嫌な顔をしていたら、気遣いを持ってその理由を尋ねることは決して出しゃばりな行為ではありません。困難な瞬間にいる人々と思いを共有するリーダーは、部下の気持ちをつかみやすいからというのがその理由です。
一般論では、リーダーは部下とある程度の距離を保ち、あまり人間的な側面を見せないスタイルを貫くほうが生産性が向上すると思われています。
しかし、これは現場の空気を重くし、非生産的な風潮を生み出す土壌となる行為であるとコルテージ女史は語っています。
しかし、これは現場の空気を重くし、非生産的な風潮を生み出す土壌となる行為であるとコルテージ女史は語っています。