2019年1月4日 更新

【君主論】優れたリーダーが避けるべき2つのこと

従来の道徳や倫理から切り離してリーダーシップを論じたマキァヴェリの「君主論」。君主論では、君主は愛されるよりも怖れられるほうが好ましいとするほか、怖れられる君主であっても、憎まれたり蔑まれてはならないと述べています。それはなぜなのでしょうか。

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2019.1.4

リーダーは憎悪と軽蔑されることを怖れよ

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リーダーが避けるべき憎悪とは

君主たる者は、・・・(中略)・・・憎悪や軽蔑を招くような事態は逃れるように心しなければならない。・・・(中略)・・・大多数の人びとから名誉や財産を奪い取らないかぎり、人びとは満足して生活する。
『君主論』第十九章「どのようにして軽蔑と憎悪を逃れるべきか」より抜粋
マキァヴェリは、国民から憎悪されたり軽蔑されることは没落の始まりだとし、絶対に君主が避けなければならないことだと警告しています。そして、国民が何より憎悪するのは、君主が国民の財産や持ち物を奪ったり、名誉を傷つけたときだと述べています。
ここからビジネスシーンに置きかえてみると、リーダーが憎悪されるのは、部下の手柄や名誉を傷つけたりしたときだと考えられます。
人前で部下を叱りつけることは、見せしめの効果があることから、手段としてこのような行為を敢えてとるリーダーもいます。しかし、人前で叱りつけられた側からすれば、叱られた理由を真摯に受け止めるのは少数にすぎず、恥をかかされたと逆恨みする可能性だってあるのです。
また、正当な理由があって部下を叱った場合であっても、それを傍から見ている周囲がどう思うのかについても、リーダーは思慮を巡らさなくてはなりません。
そして過去に諍いや揉め事が起きた場合、今は親切にしているから大丈夫だと油断するのは禁物です。マキァヴェリ風にいえば、なぜなら人は消して昔のことを水に流しはせず、ずっと記憶にとどめておくものだからです。

リーダーが避けるべき軽蔑とは

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軽蔑を招くのは、一貫しない態度、軽薄で女々しく、意気地なしで、優柔不断な態度である。これを君主は暗礁のごとくに警戒しなければならない。そして自分の行動が偉大なものであり、勇気に溢れ、重厚で、断固たるものであると認められるように努めねばならない。
『君主論』第十九章「どのようにして軽蔑と憎悪を逃れるべきか」より抜粋
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ユキヨシ ユキヨシ