2018.10.9
では実際に子どもにどのような教育を取り入れているのか、富裕層が考える教育術についてご紹介します。
世界の富裕層が考える教育とは
日本では2020年に小学校から、プログラミング教育が必修となります。教育指導要領によると、このプログラミング教育の目的はIT人材の育成です。ここから見えるのは、日本はいまだに技術を重視しているということでしょう。いかに労働力を高めるかという枠から抜け出せないでいます。
けれども世界の富裕層と呼ばれる人たちは、その技術をどのように生かすかという視点で物事を考えています。マイクロソフトを創業したビル・ゲイツはコンピューターの可能性に感銘を受け、BASICというプログラム言語の開発に取り組みました。技術はあくまでもツールにすぎず、それをどう生かすのかという視点で行動したのです。
ビル・ゲイツは成功要因のひとつである知力とは、多方面にわたる知識を基にした聡明さと説明しています。そしてその聡明さは、読書によって得られたとも語っています。富裕層の多くは読書家であることで知られますが、投資家として有名なウォーレン・バフェットも自宅に個人図書館を持っています。
ビル・ゲイツもウォーレン・バフェットも子供には資産は残さないと公言していますが、代わりに十分な教育を受けさせています。たとえばウォーレン・バフェットは子供のうちに金融の教養を身に付けるべきと語っていました。ビル・ゲイツは自身の経験から本を読むことを子供にすすめて、思考する習慣を身につけさせています。
富裕層が重視する価値観とは
富裕層で教育で重視するのは、本質を理解するための価値観を身に付けることです。ビル・ゲイツがコンピューターを使うことによって、何ができるのかを追求し新たな価値観を生み出しました。
そしてその価値観は、社会にとって何が価値を持つのか、どんなニーズが必要とされるのかを考えることに役立ちます。目の前のお金に執着するのではなく、そのお金を使ってどんな価値あるものを生み出すのかを考えるわけです。
労働は単にお金を生み出すことしかできません。けれども富裕層はお金を生み出す労働そのものを創出することができます。そのためには、多方面からの知識を総動員して何が価値を持つのか、どこに価値を生み出す源泉があるのかを探し出すことが必要です。
そのような知力を身に付けるために、富裕層は多額のお金を投じて自分の子供に教育を受けさせます。