2019年5月15日 更新

パフォーマンスマネジメントとは?最高のパフォーマンスを引き出す方法

パフォーマンスマネジメントという言葉をご存知でしょうか。従来の目標管理や年次評価に代わり、メンバーの能力やモチベーションを高めて組織の目標を達成するというものです。そのマネジメント手法を個人で行ってパフォーマンスを高める方法をご紹介します。

1 パフォーマンスマネジメントとは?なぜ注目されるのか

パフォーマンスマネジメントは1970年代に誕生した人材評価システムです。組織のメンバーそれぞれの目標に至るまでの行動と結果に注目し、その評価を継続的に行ってメンバーにフィードバックします。そのうえで、望む結果につながる行動を増やし、そのために必要なスキルを磨くことで個人の能力も高めることになります。
2019年4月1日、いよいよ働き方改革関連法が施行されました。労働時間や年次休暇など、企業に対するさまざまな制度が定められたのです。
働き方改革は従業員の生産性を高めることを目指すものですが、関連法はその方法を指南するものではありません。従業員の労働時間を適切に管理することを、法的に整備するだけの話です。そして企業は限られた労働時間の中で、いかに従業員の生産性を高めるかを考えなければなりません。
そこで役立つと考えられるのが、従来の年次評価に代わるパフォーマンスマネジメントです。
これは目標達成度を評価するのではなく、そこに至る経緯を評価する仕組みです。このパフォーマンスマネジメントで期待できるのは、従業員のモチベーションを高めることと、その能力を最大限に引き出すことで組織全体のパフォーマンスを高めることです。

2 パフォーマンスマネジメントのメリット

パフォーマンスマネジメントのメリットは、行動とその成果を評価するメンバーそれぞれが得意とする能力を高められる点です。その結果、メンバーは持てる能力を最大限に発揮するパフォーマンスを出せるために、組織全体の成果も高めることにつながります。
従来の年次評価では、トップダウンによる目標設定を行うためにメンバーの個性は画一化されがちです。目標達成度は数値化されて、ほかのメンバーと比較評価されます。するとメンバーは効率良く成果を高めるために、必要なスキル向上に注力するようになります。その時点でメンバーが習得するスキルは組織全体として、普遍的なものに集約されます。
そしてそのスキル習得に必要な能力はメンバーごとに違うため、得られるパフォーマンスにもバラツキが生まれます。つまり組織全体のパフォーマンスはメンバーが最大限に発揮するパフォーマンスとはなり得なくなるのです。

3 個人のセルフマネジメントにパフォーマンスマネジメントを取り入れる方法

31 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

「巻き込み力」はデキる人の必須条件!職場の完璧超人はもう時代遅れ?

「巻き込み力」はデキる人の必須条件!職場の完璧超人はもう時代遅れ?

かつて「仕事がデキる人」といえば、自分の仕事を一人でこなす「完璧超人」のようなイメージだったかと思います。しかし、最近は働き方の変化により、仕事がデキる人の定義が少しずつ変わってきているのです。 今回は今の時代にこそ必要とされる「仕事の巻き込み力」について紹介していきたいと思います。
良い会議は「30分、少人数、資料は1枚」段取りとネクストステップが重要

良い会議は「30分、少人数、資料は1枚」段取りとネクストステップが重要

『最高品質の会議術』を著した前田鎌利氏は会議の生産性をアップさせるためには、「30分以内に終える」「参加者は少人数に絞る」「主要資料は1枚だけ」「段取りに手間と時間をかける」「報告にネクストステップを加える」という5つのポイントがあるといいます。
Evernoteを仕事で活用する方法|効率が上がる使いこなしのコツ

Evernoteを仕事で活用する方法|効率が上がる使いこなしのコツ

2010年頃には非常に話題となったデジタルノートEvernoteですが、価格改定があったり、Google keepなどの競合製品が話題になるなどして、いまでは下火になっているようにも思えます。今回は、Evernoteの使いこなしについてご紹介します。
仕事ができる人の特徴は?できない人にならないための注意点4つ

仕事ができる人の特徴は?できない人にならないための注意点4つ

仕事をスピーディーかつ正確にこなす人には憧れるものです。そんな「仕事のできる人」にはいくつかの共通点があります。反対に、仕事ができない人にも特徴があるようです。それぞれの特徴を把握して、職場で意識して動くことで仕事のスキルアップができます。
アウトプットで試されるリベラルアーツ力|企業が期待する教養

アウトプットで試されるリベラルアーツ力|企業が期待する教養

クリティカル・シンキングの力や国際性が重視されるビジネス環境となった今、リベラル・アーツ研修や講習に参加する社会人が増えています。リベラル・アーツの知識を深めることも大切ですがその知識をアウトプットする力が重要です。

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

STAGE編集部 STAGE編集部
お金の教養講座
お金と投資のセミナー情報(無料)

お金の教養講座

おすすめ

お金の教養講座

⼤⼈として知っておきたいお⾦の知識。
⼈⽣そのものを充実させるためのお⾦の基礎講座

月5万円で資産1億円を目指すゴイチセミナー

1億円を作った人が実践してきた「資産運用のルール」を真似しよう


ファイナンシャルアカデミー公式SNS