2018年2月15日 更新

富裕層から学ぶアセット・マネジメント〜リスク編〜

200年にも渡り世代を超えて大きな資産を守りながら増やしていく富裕層の資産運用術。その運用術には、勘に頼らないしっかりと裏付けがあります。学べば誰でも使える極意を数回に渡り読み解きます。今回はリスク編。

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2018.02.15

アセット・マネジメントはリスクから

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長年に渡り投資から安定したリターンを得てきた人には共通の戦略があります。しかも、自分の力で投資で資産を築いた人も、先祖代々の資産を長きに渡り引き継いできた名家の人も同じ戦略を実践しています。
この気になる戦略とは、リスクから投資先を検討するというものです。具体的には、投資先を期待投資リターン(どの程度利益が上がりそうかなぁ〜)の目線から決めるのではなく、まずは先にリスク(どの程度この投資でマイナスになるのかなぁ〜)の目線から選別し案を組み立てるというものです。さらに噛み砕いていえば、感情(期待リターン)で判断せず、理性(リスク)で判断することです。
ところで、投資の世界における「リスク」とはなんでしょうか。私たちがなんとなく日常で使っているリスクとは実は異なります。日常で使うリスクは、危険なこととして使うニュアンスが強いのではないかと思います。例えば、「うまい話ほどリスクがある」「電車が遅れるリスクがある」「食べ放題は食べ過ぎてしまうリスクがある」とかでしょうか。しかし、投資の世界における「リスク」の意味は少し違います。 投資におけるリスクとは、投資から得られる収益の変動(ブレ)を表しています。この時の収益がのブレ(変動)幅が小さいことを「リスクが低い」、変動幅が大きいことを「リスクが高い」と呼んでいます。

感覚では判断しないことが資産形成への近道

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このように聞けば、確かにそうかぁ〜と思っていただける方も多いのではないかと思いますが、実際に投資を行っている人のほとんどがこの戦略をきちんと実行できていないように感じます。例えば、このような方が多いのではないかと思います。
投資した理由を聞けば、「相当上がりそうだからガッツリ投資した」とか「数年で倍でしょ!間違い無しだから」といった答えが返ってきます。さらにそのような人に、「その投資のリスクは?」と質問すると「値下がり」となんともザクッとした答え。さらに、「ではどのくらい値下がりリスクはあるの?」と聞けば、「ゼロになることもあるけど多分半分ぐらい損をするかもね」といった数字的な裏付けのない回答がほとんどです。でも、資産を築く人たちは、こんなざっくりとしたリスク判断は絶対にしていません。

チェックすべきリスクとは

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アセット・マネジメントにおいては、リスク分析が最優先だとお伝えしてきました。ただし、リスクには色々な種類があります。変動リスク、信用リスク、カントリーリスクなど。この全てを一気にマスターすることは簡単ではありません。でも、ある取り組みを行うことで急激にリスク管理を養うことができます。
それは、全てリスクを知ろうとする習慣を身につけることです。
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渋谷 豊 渋谷 豊
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