そこで、別部署で課長を務めている女性課長を紹介された主人公。女性課長は、この後、随所でメンター的に良きアドバイスを与えてくれます。
オールドタイプの女性管理職ではなく、自由で明るい女性課長との会話の中で、主人公は、真のリーダーシップとは何なのかという疑問に対して、少しずつ答えを見つけ始めます。
オールドタイプの女性管理職ではなく、自由で明るい女性課長との会話の中で、主人公は、真のリーダーシップとは何なのかという疑問に対して、少しずつ答えを見つけ始めます。
成人発達理論の多くの研究結果では、私たちが人間としての成熟を遂げていく際に視野が拡大していく現象を明らかにしているのだとか。そして、成熟したリーダーは、自分の感情と一体になることなく、感情そのものを客体化できるのだといいます。
リーダーの視座は高いという言葉がありますが、人としての成熟プロセスの上で体験を通して、だんだんと自分らしいリーダーシップを作っていくことができるようです。
自分固有のリーダーシップを育んでいく
周囲を見渡せば、リーダーにもいろいろな性格や仕事の仕方をする人がいるものです。本著では、大きくコアリーダー、エゴリーダーなどと表現されています。コアリーダーは戦わないのに無敵の自分らしさを活かした存在で、エゴリーダーは部下を道具扱いする反面教師のような存在です。
リーダーシップというとカリスマ性があり、あたかも一つの正解があるもののように捉えがちです。しかし、一人一人違うものであり、私らしいリーダーシップというものを成長の過程でだんだんと身につけていけばいいということがわかります。
さまざまな人との関わりの中で自分固有のリーダーシップを育んでいくヒントが、本著の中にありそうです。
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タイトル: リーダーシップに出会う瞬間
著者: 有冬典子
発行: 日本能率協会マネジメントセンター
定価: 1,500円(税込)
著者: 有冬典子
発行: 日本能率協会マネジメントセンター
定価: 1,500円(税込)
【君主論】優れたリーダーが避けるべき2つのこと
従来の道徳や倫理から切り離してリーダーシップを論じたマキァヴェリの「君主論」。君主論では、君主は愛されるよりも怖れられるほうが好ましいとするほか、怖れられる君主であっても、憎まれたり蔑まれてはならないと述べています。それはなぜなのでしょうか。