2019年12月9日 更新

【リバースプロジェクト龜石太夏匡】未来づくりとお金のジレンマを抱えて進む

社会的事業を多く手がけるリバースプロジェクトは、株式会社として利潤も追求します。そこに存在するジレンマとは? そして、同社代表である龜石太夏匡氏の波乱万丈な人生から導き出した「お金」とは?を問います。価値観が揺さぶられるインタビュー後半。

2019.6.13
インタビューは2019年5月に行われました。事業内容や肩書は当時のものです。

お金とプロジェクトのバランスは?

STAGE編集部:社会的に意義があることをしようとか、サスティナブルな社会を作ろうとしたときに、お金とはどのような位置づけになりますか?
龜石さん:リバースプロジェクトをやっていて、こんなことを言うのか、と思われるかもしれませんが、「いいことをやるから」とか「特別な素材を使ってるから」だけでは、商品は売れないんです。そこに価値を見い出すという人は、なかないないんだな、と、10年やってきて、感じています。
例えば、パートナーやクライアントがいるとすると、それは企業だったり、行政や地域だったりしますが、そこにきちんと利益を上げる仕組み、よく言うwin-winな関係にならなければいけない。メリットがなければプロジェクトは長続きしない、というのが本音だと思っています。それが「仕事」にしていくということだと思います。
リバースプロジェクトで、素晴らしいと言われる理念を掲げてやっていても、そこに片目をつぶらなきゃいけない瞬間もあるんです。仕事ですから。
STAGE編集部:利潤を追求する以上は、そうですね。
龜石さん:だけど、その中で「偽っているという心」を麻痺させないことが大事だと思っています。
例えば、エシカル(ethical)をテーマにプロジェクトをはじめたとします。エシカル素材で、制服を作りましょうとなる。でも、100%エシカルな制服なんて作れないんですよ。
50%なのか、30%なのか、もしくは10%ぐらいしか取り入れなれないかもしれない。クライアントの予算の都合があるからです。最初は100%で行こうと思っても、プロジェクトが進んでいくうちに、妥協の連続になる。
でもその中で、「じゃあ、これやるの? やらないの?」という話なんです。僕らはあくまでもプロジェクトを仕事でやっている以上、やります。これが10%でスタートしたとしても、次に20%にしていくことが必要なんだと思うからです。
我々は別に環境保護活動家でも保護団体でもない。あくまでも株式会社である以上は、きちんと利益を上げていく。こんな小さなリバースプロジェクトですら、やはり、きちんと利益を上げて、右肩上がりを作っていかなきゃいけない。
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