DINKS夫婦が「積極的に一緒にいる時間を減らす」理由

DINKS妻がそっと教える幸せ術 
夫婦仲は良い方がいいことは分かっていても、一緒にいる時間が長くなるとつい些細なことでケンカしてしまったりするもの。しかし、考え方と生活を少し変えてみるだけで、ケンカがなくなりさらに仲が深まります。今回はそんな夫婦仲に関するお話です。
2018.8.15

DINKS夫婦は仲が良い?

共働きで意識的に子どもを持たない夫婦のことをDouble Income No Kidsの頭文字などを取ってDINKS(ディンクス)といいます。一般的にDINKS夫婦は結婚してからもずっと仲が良いことが多いようです。理由はいくつかありますが、子どもがいないので比較的簡単に離婚できてしまう分、お互いに大事にしようという意識が強いように感じます。

仲が良いほどケンカになるのはなぜか

本来仲良し夫婦が多いはずなのですが、DINKSであるわが家は結婚当初、大ゲンカを繰り返しました。子どもがいない分、週末は毎週2人きりで過ごしていましたし、平日は特に予定がなければ毎日家で食事をとって、なるべく一緒にいられる時間をつくっていたのにです。

新婚であれば微笑ましいですし、とても仲がよさそうに聞こえますが、実はこれがケンカを増やす典型的なパターンです。生活の優先順位が圧倒的に夫もしくは妻だという夫婦は、例えば少しでも夫の帰りが遅くなると妻は心配して過剰に連絡をしたり怒ったりする、夫はそんな妻の対応が煩わしいと感じるようになる、お互いにイライラが募り些細なことでケンカになる、こんな感じです。身に覚えがある方も多いのではないでしょうか。

夫婦別々に楽しめる時間を持とう

結婚当初はケンカが絶えなかった私たちですが、考え方と生活を少し変えてみたらこれまでが嘘のようにケンカをしなくなりました。それは「積極的に夫婦で別々の時間を過ごす」、たったこれだけです。逆説的ですが、一緒にいない時間が夫婦仲を深めてくれました。友人と食事に行く機会をつくるとか、ひとりで映画をみにいってみるなども手軽でよいですが、最もおすすめなのは、パートナー以外の人と旅行にいくことです。

女子旅で夫婦仲が深まる理由

①会話の幅が広がる

アラフォーを自ら女子と呼んでよいのかはさておき、DINKS妻である私はよく友人と女子旅に出かけます。週末は近場の日帰り温泉などにいきますし、休みが取れれば海外にいくこともあります。

休日に夫と過ごすだけだった頃は、お互いに話は仕事のことばかり。それもそのはず、仕事以外はずっと一緒にいるので、新しい話題がありませんでした。今は旅先で新しくて楽しい経験がたくさんできますので、自宅に帰ってからの会話が弾みます。夫はその間、趣味のビリヤードを満喫しており、楽しそうにその日の様子を話してくれます。お互いに知らない時間があることで、格段に夫婦の話題が増え、会話が増えました。

②お土産によるプレゼント効果

夫や妻からプレゼントをもらう機会は年に何回ありますか?毎月パートナーにお花を贈っている素敵なカップルも世の中にはいるようですが、ほとんどの夫婦は誕生日と結婚記念日くらいでしょうか。いずれにしても、パートナーからプレゼントをもらうというのはとても嬉しいものです。

旅行にいくと家族にお土産を買う方も多いですね。お土産は、相手のことを考えてセレクトするいわばプレゼントです。旅先でパートナーを思いながらプレゼントを選び、もらった側も喜んでくれる、これは夫婦仲が深まらない訳がありません。ちなみに私は現地の名物セット(お好み焼きセットやお茶漬けセットなど)を買っていくことが多いです。おいしいものが食べられて夫も満足、手軽に料理ができて私も満足、まさにWin-Winでおすすめです。

③相手の大切さを再認識する

数日間旅行にいくと、日常とは違うことが起こります。どんなに仲がよい友人と旅行しても、毎日一緒に暮らしている相手とはやはり勝手が違うもの。夫なら、妻なら、普段こうしてくれるのにという瞬間が訪れます。例えば、散らかった荷物を見て、家では妻が片づけてくれているのだなと気付いたり、重い荷物を自分で運びながら、いつも夫がさりげなく持ってくれていたことを知ったり。

一緒にいる時間が長くなればなるほど、人は相手の大切さに鈍感になってしまいがちです。別々に過ごす時間をもつことで、見慣れてしまった相手の優しさや魅力を再発見するきっかけになります。

家族旅行ではない旅に出よう

独身時代は旅行が趣味だった人でも、結婚してからは家族旅行にしかいっていない人の多いこと!夫婦仲は別々の時間を持つことでさらに深めることができます。ぜひ「夫婦別々旅」を一度取り入れてみてください。