2017.10.24
『お金原論』という本の命題は、「お金とは何か」ということ。
「お金」という軸を通じて自分自身をニュートラルに見ることができれば、人生をもっともっと楽しめるようになるだろう。
これから毎回、『お金原論』の中身を少しずつ伝えていく。すべてが賛同を得られるものであるという確信はない。しかし、生活や人生と切っても切り離せない「お金」というものについて、1人でも多くの人に「お金とは何か」という議論に加わっていただければ幸いである。
「お金」という軸を通じて自分自身をニュートラルに見ることができれば、人生をもっともっと楽しめるようになるだろう。
これから毎回、『お金原論』の中身を少しずつ伝えていく。すべてが賛同を得られるものであるという確信はない。しかし、生活や人生と切っても切り離せない「お金」というものについて、1人でも多くの人に「お金とは何か」という議論に加わっていただければ幸いである。
預金通帳は社会人としてのお金の「履歴書」
お金はあなたを映す鏡だ。先にも書いたように、レシートとクレジットカードの明細を見れば、生活だけでなく、あなたという人そのものが浮き彫りになる。
こうした日々のお金との付き合い方の集大成ともいえるのが、預金通帳だ。
こうした日々のお金との付き合い方の集大成ともいえるのが、預金通帳だ。
住宅ローンなどで金融機関から融資を受ける際に、残高証明書ではなく、預金通帳のコピーを見せてください、と言われることがある。この意図は、残高がいくらあるのかということを知りたいということだけではない。金融機関が知りたいのは、あなたのお金の生活習慣なのだ。
残高証明書は、「今、いくらの貯蓄があるのか」というエビデンスとしての機能しか持たないが、預金通帳のコピーは、そのまま「お金の履歴書」としての役目を果たす。
「今、何の仕事をしているか」ということだけでなく、「これまでどんな人生を歩んできたか」という歴史を知ることができるのが履歴書だ。
富者の遺言 第1章 始まり〜本当にそれでいいのですか?[第1話]
![富者の遺言 第1章 始まり〜本当にそれでいいのですか?[第1話]](https://cdn.clipkit.co/tenants/24/item_links/images/000/005/729/thumb/d8cf552e-eb53-4988-b357-35fc47f4479b.jpg?1508485877)
元銀行員の男が起業をして、一時は成功の夢をつかみかけたが失敗する。男はなぜ自分が失敗したのか、その理由を、ジョーカーと名乗る怪しげな老人から教わっていく。"ファイナンシャルアカデミー代表"泉正人が贈る、お金と人間の再生の物語。
預金通帳もしかり。「今、いくらの貯蓄があるのか」という残高だけでは「結果」しか見えないが、過去の入出金の履歴を見れば、これまでの生活の歴史が手に取るようにわかる。そして、毎月の振込みが同じ日に行われているか、どのような頻度でお金を引き出しているか、クレジットカードの利用額の変動の幅がどのぐらいか、といったことを見ることで、あなたの収入や貯蓄残高といった結果からは見えてこない、あなたの素のお金の生活習慣が浮き彫りになる。
金融機関が融資の審査の際に見ているのは、収入がどれだけあるか、いざというときにどれだけ返済余力があるか、といった「経済的信用」だけではない、ということだ。預金通帳という、「お金の履歴書」を通じてあなたの人間的信用が試されている。