2017.12.10
いつしか大人になって、日々目の前の生活に追われているうちに、夜空を見上げることが少なくなってきていませんか ? 忙しい日常の中でも、一瞬立ち止まって夜空を見上げることで、日常を一旦シャットダウンして、心をリセットすることができます。
本日は、普段星のソムリエ(*)として星空の楽しみ方を案内している私が、まるで料理にぴったりのワインを選ぶように、この季節にあった星空・宇宙の楽しみ方をご案内いたします。
本日は、普段星のソムリエ(*)として星空の楽しみ方を案内している私が、まるで料理にぴったりのワインを選ぶように、この季節にあった星空・宇宙の楽しみ方をご案内いたします。
* 知識と経験からワインの楽しみ方を教えてくれるソムリエのように、星空や宇宙の楽しみ方を教えてくれるのが「星のソムリエ」です。®星のソムリエは、山形大学の登録商標であり、星空案内人資格認定制度における資格の名称です。
ふたご座流星群
この12月で一番おススメしたい天文現象は、「ふたご座流星群」です。皆さんは本物の流れ星を見たことがありますか? 夜空に突然現れ、すーっと消えていく流れ星。見えたらそれだけでとても嬉しくなりますよね。
今月は「ふたご座流星群」がやってくるので、流れ星を見るチャンスです。ふたご座流星群と8月のペルセウス座流星群は、毎年多く流れることで有名です。ふたご座流星群の観察ポイントをご紹介しましょう。
・日時
12月13日(水)と14日(木)の夜がおススメです。流れ星全体の数は13日の方が多いですが、特に明るい流れ星は14日に多い傾向があります。
12月13日(水)と14日(木)の夜がおススメです。流れ星全体の数は13日の方が多いですが、特に明るい流れ星は14日に多い傾向があります。
・場所
出来るだけ街明かりが少ない場所で観察しましょう。とはいっても今年のふたご座流星群は平日ですので、遠くに星を見に行くのは難しいですね。自宅近くの外灯が少ない場所を探してみてください。
出来るだけ街明かりが少ない場所で観察しましょう。とはいっても今年のふたご座流星群は平日ですので、遠くに星を見に行くのは難しいですね。自宅近くの外灯が少ない場所を探してみてください。
・数
今年は月明かりもないため、流星群を見るのには最高の条件です。数の予想は難しいですが、星がきれいに見られる場所では1時間に20~30個程度の流れ星が見られるでしょう。街明かりがある場所では、1時間に3~10個程度でしょう。流星群といっても流れる数は数分に1個ぐらいのペースですが、普段よりは断然見られるチャンスが多いです。好きな音楽でも聴きながらゆったりと待つのもいいですね。
今年は月明かりもないため、流星群を見るのには最高の条件です。数の予想は難しいですが、星がきれいに見られる場所では1時間に20~30個程度の流れ星が見られるでしょう。街明かりがある場所では、1時間に3~10個程度でしょう。流星群といっても流れる数は数分に1個ぐらいのペースですが、普段よりは断然見られるチャンスが多いです。好きな音楽でも聴きながらゆったりと待つのもいいですね。
・見方
午後8 時や9 時頃、ふたご座は東の方角にいます。流れ星はふたご座を中心に四方八方流れます。
どの方角に流れるかは分かりませんので、ふたご座の場所はあまり気にしなくて大丈夫です。シートなどに寝転がって空全体を見回すのがいいでしょう。
午後8 時や9 時頃、ふたご座は東の方角にいます。流れ星はふたご座を中心に四方八方流れます。
どの方角に流れるかは分かりませんので、ふたご座の場所はあまり気にしなくて大丈夫です。シートなどに寝転がって空全体を見回すのがいいでしょう。
流れ星の観察には双眼鏡や望遠鏡は必要ありません。とても手軽に観察できる天文現象です。冬はとても寒いので防寒対策をしっかりしてください。流れ星の観察は我慢比べや修行ではありませんので、寒さが辛くなったら無理しないで下さい。
流れ星は、宇宙にあるチリが地球の空気とぶつかって光るものです。地上から約100km 上空で起きているので、それほど遠くで起きている現象ではありません。このチリは彗星が太陽に近づいたときに撒き散らしたものです。流れ星は「星のカケラの最後の輝き」とも言えそうですね。
昔は流れ星を「天に住んでいる神様が地上をのぞいている隙間」と考えた文化もありました。そのため「流れ星が流れたら、願い事を3回唱えると叶う」という言い伝えが生まれました。流れ星が消えるまでに3 回願いを唱えるのはさすがに大変ですよね。なので流れ星が流れたら、そっと心の中で今の自分の願いを思い浮かべてみてください。