知的な人は、言葉や行動は慎重さを持たせている
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多く聞きて疑わしきを闕(か)き、慎みて其の余りを言えば、則ち尤(とがめ)寡(すくな)し。多く見て殆(あやう)きを闕(か)き、慎みて其の余りを行えば、則ち悔寡し。言に尤(とがめ)寡(すくな)く行に悔寡なければ、禄は其の中に在り。(為政第二)
たくさんのことを聴いて疑わしいと思ったことは確かめ、少しでも根拠が怪しいと思ったことは口にしないようにすれば、人からとがめられることは少なくなる。多くのことを見て参考にし、これは危険だと思ったことは行わず、それ以外のことだけを慎重にやるようにすれば後悔は少なくなる。発言に間違いが少なく、行動に悔いるようなことが少なくなれば、そうしたふるまいの中にすでに大きな成果があるのだ。
知的であることの基準として、己の言動に慎重さを持たせることが挙げられます。自分の言葉や行動に慎重になり、以下に気をつけることが、ビジネスシーンにおいて大切であると考えます。
・他人に無用な誤解を生ませない。
・感情に任せた発言をしない。
・自分の立ち振舞いが周囲にどう見られるか客観視する。
・言葉と行動を一致させる。
・感情に任せた発言をしない。
・自分の立ち振舞いが周囲にどう見られるか客観視する。
・言葉と行動を一致させる。
最近ではリーダー等、上の立場の人の失言が度々問題となっています。原因は自分の言動が他人にどのように受け取られるか想像が及んでいないことです。
自身の言動がどのような影響を及ぼすか考えられる人は、さまざまな立場にある人の考えに配慮をめぐらせることができます。これは、リーダーや、人の上に立つ立場の人には必要な素養です。
以上、孔子の論語から知的な人の立ち振舞い方について紹介しました。
まとめると、知的なふるまいとは、
・あらゆる事象を観察し、さまざまな情報を学び取る
・人の本質を見抜く
・自身の言動をコントロールできる
この3点に集約されます。
・あらゆる事象を観察し、さまざまな情報を学び取る
・人の本質を見抜く
・自身の言動をコントロールできる
この3点に集約されます。
共通項として、物事や人物(自分を含む)を観察し、学び、行動できる能力があるといえます。
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