2020.2.5
マネーハックはラクで効率的に
そんな自分がFPとしていつも考えているのは「○○が正しい理屈だから正しい方法で行動しよう」と言っても人は動かないということです。
2ページより引用
ファイナンシャルウィズダム代表であり、ファイナンシャルプランナーや消費生活アドバイザーである著者。中央大学法学部法律学科卒業後は、企業年金研究所、FP総研を経て独立。厚生労働省の確定拠出年金の運用に関する専門委員会で委員を務めたりと、DC法改正の議論にも参画しています。
このようにお金の専門家である著者ですが、昔からライフハックが大好きであったのだとか。ファイナンシャルプランナーという肩書でありつつも、お金について堅い人生を送ってきたわけでもないといいます。
だからこそ、正しい方法をいくら伝えても、人が動くわけではないということを著者はよくわかっています。むしろ、「できれば手抜きしても同じような効果が出る方法」や「とにかくラクをしてお金が貯まる方法」の方が、人は興味を持ち、行動してくれるのではないかと考えているのだとか。
本著には、そのような生活に根付いたお金に関する88のハックが、いろいろと紹介されています。できるところや興味があるところから、さっそく実践してみたいものです。
本著には、そのような生活に根付いたお金に関する88のハックが、いろいろと紹介されています。できるところや興味があるところから、さっそく実践してみたいものです。
スタバのフラペチーノで衝動買いをカット
このとき、服の失敗を減らそうとしていた私が考え出したのは「できるだけたくさんのお店を見る」ことと「見るだけのターンと、買うターンは分ける」ということでした。
74ページより引用
買い物をするうえで、衝動買いが危険なことはよくわかっています。それでも欲しくなってしまったときには、どうしたら良いのでしょうか?
買い物の失敗を減らすうえで、大事なことはプロセスの変更にあると著者はいいます。
A店からB店、B店からC店と、各お店ごとで行う「見る→気に入った→買う」という流れを変えることが大事なようです。
「見るターン」として各店をまず回り、「選ぶターン」でスターバックス等のカフェに入って考える。そして、「買うターン」でB店に行って買い物をする。この方法であれば、その場その場でセールストークを聞かされ、押しに負けて買うということにはならないようです。
A店からB店、B店からC店と、各お店ごとで行う「見る→気に入った→買う」という流れを変えることが大事なようです。
「見るターン」として各店をまず回り、「選ぶターン」でスターバックス等のカフェに入って考える。そして、「買うターン」でB店に行って買い物をする。この方法であれば、その場その場でセールストークを聞かされ、押しに負けて買うということにはならないようです。
一度、店を出て冷静になって比較するということは、大事なことであることは理解できます。たとえ、スターバックスで500円のフラペチーノ代がかかったとしても、1万円の失敗を回避できれば、必要なコストであるといえるでしょう。
目の前に販売員がいて、すぐに結論を出さなくてはいけないという状況には、判断にバイアスが生じてしまいます。プロセスの中に冷静な判断力を取り戻す時間を入れることがポイントであることがわかります。