2019.11.21
赤澤さんは、高校では理系クラスを選択していたにも関わらず、大学ではフランス語学科を専攻、その一方でフリーランスエンジニアとしてAIやビッグデータ活用のプロジェクトに参画します。大学院では経営学の領域で研究を進めながら、エンジニアとして企業から様々な案件を受注していました。そして、今は講師としてブロックチェーンについて教鞭を執っています。自分なりの手法で新しい概念を習得するのが得意という「未知なるものの学び方」のプロフェッショナルともいうべき人物です。
興味があることはとにかく学んでみて実際に手を動かす
STAGE編集部:ブロックチェーンの論文は、英語で書かれてるんですよね?もともとは苦手だったという。
赤澤:そうですね、全部英語です。後で振り返ってみると、学んできた英語が生かされた場面でもありましたね。他にも、英語ができるようになっていたおかげで経験できたことは色々あって、GitHubという技術系のプラットフォームがあり、そこにブロックチェーン開発のソースコードが公開されているのですが、そこでは世界中の優秀な技術者がみんなで開発していたり、全て英語ではありますが「ここでこんなバグが起きました」みたいな議論が繰り広げられていて。その様子を見るのがすごく楽しいんです。NASAのプロジェクトチームのドキュメンタリーを観た時と同じような感動に似た気持ちが湧いてきました。
赤澤:そうですね、全部英語です。後で振り返ってみると、学んできた英語が生かされた場面でもありましたね。他にも、英語ができるようになっていたおかげで経験できたことは色々あって、GitHubという技術系のプラットフォームがあり、そこにブロックチェーン開発のソースコードが公開されているのですが、そこでは世界中の優秀な技術者がみんなで開発していたり、全て英語ではありますが「ここでこんなバグが起きました」みたいな議論が繰り広げられていて。その様子を見るのがすごく楽しいんです。NASAのプロジェクトチームのドキュメンタリーを観た時と同じような感動に似た気持ちが湧いてきました。
STAGE編集部:ちなみに、その当時ブロックチェーンの情報は世の中にあまりなかった時代だと思うのですが、どのように学んだのでしょう?
赤澤:たとえば、GitHubのソースコードを見て、何をやっているかというのを理解したり、推測したり。そこから真似て、自分なりにブロックチェーンを作ってみたり、マイニングしてみたり。そういうことを繰り返しやっていきました。最初は推理みたいなのが多かったと思います。「これがこうなっているということは、こう書いてみたらどうだろう?」とか。それで実際にプログラムを書いてみて検証していったという感じですね。このようなことを繰り返していくことで、概念で理解していた「前のブロックの内容を次のブロックに」ということがつまりはどういうことなのか、それが本当に体感できて理解できたと思います。それはすごく大きな前進でした。やっぱり「実際に手を動かす」がここでもポイントだったと思います。
赤澤:たとえば、GitHubのソースコードを見て、何をやっているかというのを理解したり、推測したり。そこから真似て、自分なりにブロックチェーンを作ってみたり、マイニングしてみたり。そういうことを繰り返しやっていきました。最初は推理みたいなのが多かったと思います。「これがこうなっているということは、こう書いてみたらどうだろう?」とか。それで実際にプログラムを書いてみて検証していったという感じですね。このようなことを繰り返していくことで、概念で理解していた「前のブロックの内容を次のブロックに」ということがつまりはどういうことなのか、それが本当に体感できて理解できたと思います。それはすごく大きな前進でした。やっぱり「実際に手を動かす」がここでもポイントだったと思います。
高報酬であやしい仕事?「ブロックチェーンの教科書作ってくれる人募集!」
STAGE編集部:そうしてブロックチェーンに魅了され現在のお仕事に至る、という感じでしょうか?
赤澤:ところがそうでもなくて。当時、ブロックチェーンはもちろん興味の対象ではあったのですが、最初はそれを仕事にするとなるとあまり現実味がなくて。というのも、ブロックチェーンって言い換えればインフラであって道路工事のようなイメージなので、「様々な企業が自社のシステムをコスト、時間、労力をかけてまでインフラを取り替えるだろうか?」つまり、そんな仕事はないんじゃないかな、エンジニアや研究者の遊び道具かな、ぐらいに思っていたんです。そのような中、ブロックチェーン関連のプロジェクトをどっぷり3つほど経験してみると、各企業も真剣にブロックチェーン開発に取り組もうとしていることが分かってきて、時代も変わりつつあるということが肌で感じられるようにもなっていきました。
赤澤:ところがそうでもなくて。当時、ブロックチェーンはもちろん興味の対象ではあったのですが、最初はそれを仕事にするとなるとあまり現実味がなくて。というのも、ブロックチェーンって言い換えればインフラであって道路工事のようなイメージなので、「様々な企業が自社のシステムをコスト、時間、労力をかけてまでインフラを取り替えるだろうか?」つまり、そんな仕事はないんじゃないかな、エンジニアや研究者の遊び道具かな、ぐらいに思っていたんです。そのような中、ブロックチェーン関連のプロジェクトをどっぷり3つほど経験してみると、各企業も真剣にブロックチェーン開発に取り組もうとしていることが分かってきて、時代も変わりつつあるということが肌で感じられるようにもなっていきました。
そしてある時、ブロックチェーン関連の仕事を探していたら「ブロックチェーンの教科書を作ってくれる人募集」という求人を見つけたんです。仕事内容もユニークだし、報酬もなかなか良くて(笑)それが今のFLOCブロックチェーン大学校との出会いでした。
応募をするために書類を出したら「一度オフィスでお会いしましょう」という返事が来て。住所を見ると東京で「広島東京間の交通費もお支払いします」ということだったので、「あ、これはちゃんとした会社だ」と安心して(笑)、観光がてら東京に行くことにしました。
応募をするために書類を出したら「一度オフィスでお会いしましょう」という返事が来て。住所を見ると東京で「広島東京間の交通費もお支払いします」ということだったので、「あ、これはちゃんとした会社だ」と安心して(笑)、観光がてら東京に行くことにしました。
ブロックチェーンスクールの講師として登壇!そして書籍の執筆!!
STAGE編集部:そこからは、ひたすらブロックチェーンの教科書を作る日々という感じでしょうか?
赤澤:まずは、その時点でできていた教科書を確認しながら、書いてある内容、ソースコードのブラッシュアップをしていくということをしていきました。ちなみに当初は、教科書づくりの仕事もしながら、フリーランスとして受けている他企業のプロジェクトも並行して進めていて、その他の案件が炎上したりと目まぐるしい日々だったのですが、そのような中で、今度はFLOC代表の泉から「赤澤さん、講師ってできますか?」と打診があり。発表なども苦手ではなかったので「できますよ」という返事をして、準備をして、講義をしました。すると受講生からの評判が良く「次回もお願いします」という話になり、教科書制作、講師と、カバー範囲はどんどん広がっていきました。